野村HD子会社「Laser Digital」、機関投資家向けDeFi「Infinity Exchange」へ出資

レーザーデジタルがインフィニティエクスチェンジへ戦略的投資実施

野村ホールディングスの関連子会社「レーザーデジタル(Laser Digital)」が、機関投資家向けDeFi(分散型金融)プロトコル提供の「インフィニティ・エクスチェンジ(Infinity Exchange)」への戦略的投資を行ったことを2月15日発表した。なお今回の投資額は非公開だ。

この投資により「インフィニティ・エクスチェンジ」は、機関投資家向け融資・借入のためのインフラ開発を加速させるという。

レーザーデジタルの投資部門責任者のオリヴィエ・ダン氏(Olivier Dang)は「インフィニティの基盤は、機関投資家のオンチェーンフロー、新しいレベルの金利とリスクの改革のための道を開くものであり、私たちは彼らのハイブリッドファイナンス分野での発展を積極的に支援する」とコメントしている。

「インフィニティ・エクスチェンジ」は、取引の効率・安全・拡張性を実現するためにオフチェーンで計算処理を行い、オンチェーンでトランザクションを処理するハイブリッドインフラを提供する企業だ。同社は昨年9月にも、「サスケハナ・インターナショナル・グループ(Susquehanna International Group)」、「ジーエスアール(GSR)」、「フロートレーダーズ(Flow Traders)」、「シースクエア(CSquared)」、「ブロックゼロ(Block0)」、「オーダブリューシー(OWC)」、「シーエムエス(CMS)」らからシードラウンドで420万ドル(約5.6億円)の資金調達を実施している。

「レーザーデジタル」は、昨年9月にスイスで設立されたデジタル資産(アセット)に特化した企業だ。DeFi(分散型金融)・CeFi(集権型金融)・Web3・ブロックチェーンインフラに重点を置いて投資を行っている。同社は昨年11月、NEARブロックチェーン基盤の分散型金融(DeFi)での取引インフラを開発するオーダーリーネットワーク(Orderly Network)へ未公開額の投資を行っていた。

関連ニュース

参考:レーザーデジタル
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother・sasha85ru

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【12/16話題】SBIとスターテイルの円ステーブルコイン開発、リップルRLUSDのイーサL2対応、メタマスクのBTCサポートなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

ビットワイズ、「ハイパーリキッド(HYPE)」現物ETFをSECに再申請、ステーキング対応を明記

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management:以下、ビットワイズ)が、暗号資産ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)の登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」の修正版を、米SEC(証券取引委員会)へ12月15日付で提出した

JPモルガン、初のトークン化MMF「MONY」をイーサリアム上で提供開始

米金融大手JPモルガンの資産運用部門であるJPモルガン・アセット・マネジメント(J.P. Morgan Asset Management)が、同社初となるトークン化マネー・マーケット・ファンド「マイ・オンチェーン・ネット・イールド・ファンド(My OnChain Net Yield Fund:MONY)」の提供を開始したと12月15日に発表した