a16zがロンドンに拠点設立へ、英国の暗号資産規制への取り組み評価で

a16zが英国展開へ

米大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)が、初の海外展開として英国に進出することを6月11日発表した。英国における暗号資産(仮想通貨)規制への取り組みを評価し、海外展開を決定したようだ。

英国展開に向け同社は、今年後半にロンドンに米国外で初となるオフィスを開設するとのこと。新オフィスでは、a16zの暗号資産部門であるa16z Cryptoのゼネラルパートナーであるスリラム・クリシュナン(Sriram Krishnan)氏がチームを率いていくという。

英国展開によりa16zは、英国およびヨーロッパ地区にて暗号資産とスタートアップのエコシステム成長に務めるとのことだ。

またa16zは、同社が2020年から開催しているweb3アクセラレータープログラム「クリプトスタートアップスクール(Crypto Startup School:CSS)」について、 次回は2024年春にロンドンで開催する予定であることも発表している。

さらに英国の機械学習分散型コンピューティングプロトコルを開発するゲンシン(Gensyn)のシリーズAの資金調達ラウンドを主導し投資を行ったことも併せて発表している。

なおa16zは、今後の米国への投資は継続すると述べている。同社は米国の政策立案者や規制当局と協力し、暗号資産スタートアップに対する規制の明確化を推進することに引き続き取り組むとしている。

英国展開に至ったa16zの見解

英国では昨年4月に英財務省(HM Treasury)が、同国を世界的な暗号資産業界のハブにするための計画を発表している。その際に現英国首相で当時財務相だったリシ・スナク(Rishi Sunak )氏は「英国を暗号資産技術の世界的なハブにすることが私の野望」と発言し、同国がweb3イノベーションのハブになる可能性を示唆していた。

a16zは英国について「世界中の政策立案者や規制当局と協議を重ねてきたが、その中で、英国政府がweb3の有望性を認識している」とし、「まだやるべきことはあるが、英国は暗号資産規制のリーダーになるための正しい道を歩んでいると考えている」と評価。

また「英国には深い人材プール、世界をリードする学術機関、強力な起業家文化があり、ドイツ、フランス、スウェーデンを合計した数よりも多くのユニコーン企業が存在し、世界最大級の金融市場と資本があり、高度に洗練された世界クラスの規制当局が存在している」と説明し、このことから英国が「web3の分野でリードする立場にあると言える」とa16zは述べている。

さらにa16zは今回の英国展開の発表の中でスナク首相のコメントを紹介。同氏は「科学技術大国としての英国の地位を確固たるものにするために、ブロックチェーン技術を搭載したWeb3のような新しいイノベーションを受け入れ、ここでスタートアップ企業を繁栄させ、経済を成長させる必要があります。

この成功は、消費者を保護し、イノベーションを促進するために、適切な規制とガードレールを整備することによってもたらされます。まだやるべきことはありますが、私は、この技術のチャンスを引き出し、英国を世界のweb3の中心地にすることを決意しています。

世界的な投資家であるa16zが、英国に最初の国際オフィスを開設することを決めたのは、このためです」と述べている。

 

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参考:a16z
デザイン:一本寿和

images:iStocks/alphaspirit

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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