ポリゴン、ZKP活用「Polygon ID」の新たな開発ツールをオープンソースで公開

Polygon IDの新たな開発ツールがオープンソースで公開

ポリゴン(Polygon)が、ゼロ知識証明(ZKP)利用のID証明プラットフォーム「Polygon ID」の追加開発ツールを、オープンソースで公開したと3月2日発表した。

「Polygon ID」はゼロ知識証明により、ユーザーが自身の個人情報を公開することなく身元が証明できるプラットフォームだ。ポリゴンは昨年3月に「Polygon ID」が開発中であることを発表していた。

今回の一般公開では新たなツールとして、ID検証者用の「Verifier SDK」、ID発行者用の「Issuer Node」、ウォレット開発者向けの「Wallet SDK」、開発者・エンドユーザー向けの「Wallet App」が公開されている。

これら開発ツールにより「Polygon ID」を導入することで、ユーザーが個人情報を開示することなく認証を行えたり、卒業証書や運転免許証などのオフチェーンの証明書を使用してゼロ知識証明を生成し、スマートコントラクトでのやり取りが可能になるという。またユーザーがプライバシーを犠牲せずにコンプライアンス(法令遵守)を行うこと、パスワード無しのログインや複数のアプリで共通のIDを使えるなどユーザーの利便性が向上すると説明されている。

なおこれら開発ツールは、フリーソフトウェアのソフトウェアライセンス「AGPL」の下で利用できるとのことだ。

なおポリゴンはゼロ知識証明を利用したイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2(L2)スケーリングソリューション「Polygon zkEVM」も手掛けている。

「Polygon zkEVM」は、ゼロ知識証明活用により「Polygon zkEVM」で複数のトランザクション(取引)を1つのトランザクションとしてまとめて処理し、送ることでイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するという。

なお「Polygon zkEVM」のメインネットベータ版は3月27日にローンチされる予定だ。

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参考:ポリゴン
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Ket4up

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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