ラグビー「釜石シーウェイブス」、FiNANCiEでトークン発行

釜石シーウェイブスがFiNANCiEでトークン発行

次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」が、ラグビーチーム「釜石シーウェイブス」のトークン新規発行および販売開始を2月13日に発表した。

「釜石シーウェイブス」は、岩手県釜石市を拠点とする地域型のラグビーチームだ。現在はジャパンラグビーリーグワンのディビジョン2に所属している。実業団時代の1978年度から1984年度にかけて全国社会人大会および日本選手権を7連覇したという偉業を達成し、その強さから「北の鉄人」と呼ばれ、日本ラグビー史に一時代を築いた新日鐵釜石ラグビー部が起源のチームでもある。

なおジャパンラグビーリーグワンは、2022年1月に開幕した日本のラグビーユニオンの社会人チーム競技会。日本ラグビーフットボール協会から独立して一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンが主催している。リーグワンで「FiNANCiE」からトークンを発行するのは「釜石シーウェイブス」が初とのことだ。

今回「釜石シーウェイブス」は「釜石から、新しいラグビー文化をみんなで創る」をビジョンに掲げ、トークン保有者が参加できる「FiNANCiE」内のコミュニティを通じて、サポーター(トークン保有者)と共にさまざまなプロジェクトを実施していくとのこと。

また上記ビジョン達成に向け「釜石シーウェイブス」では、「FiNANCiE」でのトークン発行プロジェクト第1弾として、聖地釜石のレガシーを継承する取り組み「北の鐵人のレガシー展示プロジェクト」(仮称)の実施を予定しているという。

なお今回FiNANCiE上で発行されるトークンは「釜石シーウェイブストークン」として販売されるとのこと。

またトークン発行により得られた収益は、プロジェクトのための資金およびチームの強化費に充てるとのこと。

なおトークン購入者は特典として、コミュニティ運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。投票はトークン保有数に応じて投票数が多くなる仕組みや、保有しているトークン数の割合によって抽選特典の当選確率が変動する仕組みとなっている。また一定のトークンを保有しているサポーターには限定の特典も提供されるとのこと。

「釜石シーウェイブストークン」の初回販売は、2月13日10:00から開始しており3月14日20:00まで実施される予定だ。

「釜石シーウェイブストークン」の販売メニューは、コースによって獲得できるトークン数や特典が異なる全14種類の支援コースが用意されている。

個人向けには5,000ptで購入できる「【トークンのみコース】5,000pt分のトークン」から50,000ptで購入できる「【選手実使用2022-23シーズン2ndジャージ & 選手メッセージ・サイン入り色紙コース】50,000pt分のトークン」まで6つ、またスポンサー向けとして100,000ptで購入できる「【個人スポンサー 交流会参加権コース】100,000pt分のトークン」から800,000ptで購入できる「【スポンサー ポロシャツロゴ + チーム関係者の講演会 or 研修派遣コース】800,000pt分のトークン」まで6つの支援コースが用意されている。

それぞれのコースの購入者には購入pt分のトークンが付与される他、前述した「トークン保有者限定コミュニティへの参加」、「投票企画・抽選応募への参加権」やNFTとなる「初期サポーター記念コレクション001」、その他にも「希望選手・スタッフからのメッセージ動画」、「べアレン醸造所コラボ商品『釜石SWを応援ビール』1ダース(12本)」、「2001-02シーズンSW初代1stジャージ」、「選手実使用2022-23シーズン1stジャージ & 希望選手のメッセージ・サイン入り色紙」、「チーム選手・スタッフ(+OB含む)との限定交流会参加権」、「2023-24シーズントレーニングシャツへのロゴ掲載」「チーム関係者の講演会 or 社内研修派遣」などがそれぞれの支援コースによって付与される。

なおFiNANCiEポイント(pt)は、FiNANCiEプラットフォーム上でのみ使用できるポイントのことで1pt=1円で購入できる。また「FiNANCiE」で発行されているトークンは、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

「あたらしい経済」編集部は今回の取り組みに関して、一般社団法人釜石シーウェイブスRFCの代表理事である桜庭 吉彦氏より以下のコメントを得た。

この度、FiNANCiE様と一緒に新たな挑戦、協業が出来ることに大変感謝しています。このプロジェクトは新日鉄釜石ラグビー部の歴史、釜石シーウェイブスRFCの取り組み、そしてラグビーワールドカップ2019釜石開催の財産を皆さんと一緒に再定義し、新たな価値、コミュニティを作っていける機会と捉えています。

これまで「釜石ラグビーの出来事」にはいつも地元釜石、そして釜石以外の皆さんからの後押し、支援がありました。このプロジェクトを通して釜石ラグビーが持続的にかつ輝ける存在となる様、皆さんと一緒に新たな「ラグビー文化(人生を豊かにする素晴らしいもの)」を作っていければと考えております。ぜひ、このプロジェクトを通してご一緒に「釜石」から全国、世界に熱狂を発信しましょう。

関連ニュース

 

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

Movement Network、メインネットベータ版と独自トークン「MOVE」をローンチ

独自仮想マシン「MoveVM」で構築されたイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワークであるムーブメントネットワーク(Movement Network)のメインネットベータ版が12月5日にリリースされ、これに伴い、同ネットワークのネイティブトークン『MOVE』のTGE(トークン生成イベント)が9日に実施された

バイナンスが資産運用サービス「オンチェーンイールド」提供開始、バビロンから対応

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)提供の資産運用サービス「バイナンス・アーン(Binance Earn)」にて、新機能「オンチェーン・イールド(On-chain Yields)」が12月9日にローンチされた。なおバイナンスは同機能の公開について12月5日に発表している

【12/11話題】コインチェックが米ナスダック上場、バイナンスとサークル提携、リップルRLUSDがNYDFSより承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored