chaintopeと九工大が「GYMLABO節電部!」の実証開始、節電部員に学内通貨付与

九工大がタピルス活用の地域脱炭素モデル構築へ

chaintope(チェーントープ)と九州工業大学(九工大)が北九州市立大学(北九大)及びみやまパワーHDと連携し、「カーボンニュートラル・キャンパス」プロジェクトの一環として「GYMLABO節電部!」の実証試験を開始したことを1月20日発表した。

chaintopeと九工大は昨年1月より、同大学が推進する「カーボンニュートラル・キャンパス」実現に向けた連携を開始しており、「GYMLABO節電部!」では節電意識を高める為、九州工業大学戸畑キャンパスの消費電力量を見える化するモニターを設置したとのこと。

そして電力ひっ迫が予想される当日に送信されるメッセージに応じ、節電行動を取った節電部員に対して、学内通貨「サステナマイル」が付与されるという。なお「サステナマイル」はGYMLABO内のサービスと交換したり、節電部員同士で送りあうことが可能とのことだ。

また「GYMLABO節電部!」を通じて、chaintope開発の「Tapyrus(タピルス)」を活用した新たな地域脱炭素モデルを構築し、2050年カーボンニュートラルの達成に貢献していくとのこと。

なお「GYMLABO節電部!」は、福岡県の補助(福岡県先端情報技術開発・実証支援事業補助金)を受けて実施されており、この実証の成果は今年度内に公表予定とのこと。

chaintopeによると「タピルス」は、複数の法人で共同運営するコンソーシアムの方針に合わせて、新しい記録を分散台帳に書き込む際のルールを設計できるブロックチェーン基盤だ。また誰もが公開されているオープンソースソフトウェアを利用して、自由に「タピルス」の分散台帳を閲覧できる。

関連ニュース

九州工業大の履修証明書にブロックチェーン、実証実験開始

九工大とchaintope、「カーボンニュートラル・キャンパス」を目指し連携

福岡県飯塚市、ブロックチェーン活用の行政文書電子交付に係る実証事業を発表

福岡県飯塚市がブロックチェーン推進宣言。市町村DX、農産品トレーサビリティ、大学講義、サウナに技術活

【取材】九州工業大の履修証明書にブロックチェーン、アイティフォーとchaintopeが実証実験へ

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/29話題】金融庁が無登録の海外暗号資産取引所に警告、リミックスポイントが15億円で暗号資産購入を予告など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米裁判所、「トルネードキャッシュ」に対する米国の制裁を覆す

米財務省が2022年に暗号資産(仮想通貨)のミキシングプラットフォームの「トルネードキャッシュ(Tornado Cash)」に制裁を課し、北朝鮮のハッカーやその他の悪意あるサイバー犯罪者による70億ドル以上の資金洗浄を支援したと非難したが、これは財務省の権限を越えた行動だったと米控訴裁判所は判決を下した

イーサL2「Starknet」、ガバナンストークン「STRK」のステーキングを正式ローンチ

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー(L2)スケーリングソリューション「スタークネット(StarkNet)」で、ガバナンストークン「STRK」のステーキングが正式に開始された。スタークネットの開発等を主導するスタークネット財団(Starknet Foundation)が11月26日発表した。これはL2上で直接ステーキングを導入した初の事例とのこと