バイナンスが30億USDTをトロンからイーサリアムへスワップ、テザーがサポートを発表

バイナンス、30億USDTのスワップ実行

テザー(Tether)社が、バイナンス(Binance)によるトロン(Tron)ネットワーク上からイーサリアム(Ethereum)ネットワークへの、30億USDTのスワップをサポートしたと12月13日に発表した。

このスワップは、同一の資産をブロックチェーン間で移動させるだけであるため、これによってUSDTの総供給量は変化しないとテザー社はコメントしている。

なおUSDTはオムニ(Omni)、イーサリアム、トロン、EOSIO、リキッド(Liquid)の5つのブロックチェーンで発行されており、テザー社や取引所はこれらのチェーンを介したスワップをサポートしている。

バイナンスによる今回のスワップの真意は明かされていないが、暗号資産メディア「The Block」は、テザーのCTOパオロ・アルディノ(Paolo Ardino)氏が今回のスワップについてコールドウォレットのバランス調整ではないかと推測したコメントを報じている。このスワップはユーザーが大量の暗号資産を引き出した際に実行されたようで、「The Block」は昨日からバイナンスで20億ドル以上の暗号資産が顧客により出金されていると推定している。

最近、バイナンスの財務状況にまつわる不穏な報道が相次いでいる。ロイターは12日にバイナンスのマネーロンダリング関与について検察が告発に動いていることを報じている。またウォールストリートジャーナルは10日にバイナンスの顧客資産担保のための準備金が十分でないことを報じている。

なおバイナンスは12日にロイターの報道に対して反論の意を表明している。

関連ニュース

バイナンス、マネロン関与についての報道に反論

監査企業Mazars、バイナンスのビットコイン準備金が問題ないと証明

分散型インフラNillion、150社以上から約28億円調達

クリプトドットコムが「Proof of Reserves」公開、透明性を強調

テザー、オフショア人民元(CNH₮)発行、トロン(TRX)チェーンで

参考:テザー
デザイン:一本寿和
images:iStocks/artacet

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道