日本発DeFi保険「InsureDAO」、イーサリアムL2「Arbitrum」に対応開始

InsureDAOがアービトラム上のプロトコルに対応

日本発のDeFi(分散型金融)保険「InsureDAO(インシュアダオ)」が、イーサリアムのレイヤー2スケーリングソリューションのアービトラム(Arbitrum)上へのマルチチェーン展開を11月16日発表した。

「InsureDAO」は今年2月イーサリアム(Ethereum)のメインネットでローンチし、7月にオプティミズム(OptimismNetwork)およびアスターネットワーク(Astar Network)上で稼働開始したことを発表していた。

今回のアービトラム対応により同ネットワーク上の10のプロトコルをサポートするという。対象となるのはデリバティブDEX(分散型取引所)の「GMX」、レンディングの「Radiant(レイディエント)」、オプションDEXの「Dopex(ドペックス)」、レンディングの「Vesta(ベスタ)」、無期限先物DEX(パーペチュアルスワップ)の「Mycelium(マイシリアム)」、リキッドステーキング「Plutus(プルータス)」、レバレッジDEX「MUX」、オプション利回り・流動性「JonesDAO(ジョーンズダオ)」、レンディング「Abracadabra(アブラカダブラ)」、トークンブリッジ「Hop(ホップ)」である。

「InsureDAO」はKYC(本人確認)無しで、あらゆる保険の作成・購入・引き受けが可能となっている。サービス自体は「インシュアダオ」のネイティブトークン「INSURE」ホルダーにより運営される。

「InsureDAO」を利用すれば、それぞれの対応ブロックチェーン基盤のDeFiプロトコルを通して利回りなどを得ている投資家がハッキング被害にあった場合、損害保険金が支払われるようになる。

損害保険金の支払い一例としては「yearn.financeにステーキングした資金がcurve.fiに再配置された場合、curve.fiで資金がハッキング/盗難/紛失された場合もカバーされます」と過去にInsureDAOが説明している。

なお「InsureDAO」は日本人創業者のチームで、ファウンダーは斯波晃士氏、Operation leadは高橋基希氏、Growth leadは岸上ルビオ氏、Tech leadは及川駿氏が務める。チームはシンガポールを拠点に開発を行っている。

関連ニュース

日本発DeFi保険「InsureDAO」、ステーブルコインのディペッグに対応する商品ローンチ

日本発DeFi保険「InsureDAO(INSURE)」、アスターネットワーク(ASTR)対応

【取材】日本発DeFi保険「InsureDAO (INSURE)」、MEXCに上場へ

【取材】日本発DeFi保険プロトコル「InsureDAO」、約1.2億円を調達(CEO斯波晃士氏、Chairman岩瀬大輔氏

【動画】日本発のDeFi保険「InsureDAO」とは?(InsureDAO Founder 斯波晃士氏

参考:InsureDAO
デザイン:一本寿和
images:iStocks/sandipruel-

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/9話題】スラッシュが国内向け「Slash Card」発行の協議開始、BackpackがJVCEAの第二種会員になど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored