バイナンスがアイルランドで新会社設立、欧州市場への拡大へ

バイナンスがアイルランドで7社目となる新会社設立

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、欧州市場拡大に向けてアイルランドに子会社「バイナンスグローバルソーシング(Binance Global Sourcing)」を設立したことを10月31日発表した。同社がアイルランドに設置した子会社は今回で7社目だ。

なおバイナンスは今年夏にアイルランド事業のディレクターとしてステート・ストリートの幹部であるカール・ロング(Karl Long)氏を採用していた。同氏は現在、法律事務所メイソン・ヘイズ・カラン(Mason Hayes Curran)のコーポレート・セクレタリーを兼務している人物だ。

バイナンスのリリースによると欧州市場への拡大計画のポイントとして、採用・教育・規制協力・エコシステムの開発をあげている。同社はアイルランドについて「金融サービス産業が発達しており、より広いヨーロッパのフィンテック市場へのゲートウェイとして、そのテクノロジーハブが国際的に認められている」とコメントした。

なおバイナンスは以前、欧州本部をアイルランドへ置く予定だったが最終的に本拠地をフランスのパリに昨年5月に設置している。

同社は10月にキプロス共和国で暗号資産サービスプロバイダー(VASP:Virtual Asset Service Provider)として承認されたことを発表。なお欧州においてはフランス・イタリア・スペインについで4か国目の認可取得となった。

なお、今年7月には米暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイ(Gemini)が、アイルランド中央銀行から暗号資産サービスプロバイダー(VASP)の認可を受けている。アイルランドでVASPとして登録を受けた暗号資産取引所は、ジェミナイが初の事例となる。

関連ニュース

バイナンス、ツイッターのブロックチェーン活用支援するチーム組成 

バイナンスにコスモスDEX「Osmosis(OSMO)」上場 

バイナンス、キプロス共和国で暗号資産事業ライセンス取得 

米ジェミナイ、ヨーロッパ6カ国で暗号資産ライセンス取得しサービス開始 

ツイッターへの投資理由は「言論の自由支持のため」、バイナンスCZ言及 

参考:バイナンス
images:iStocks/Abdenour A

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【5/13話題】米コインベースが「S&P500」銘柄入り、米SECが暗号資産政策の抜本改革へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

トランプ一族が支援するHut8子会社American Bitcoin、Gryphonとの合併でナスダック上場へ

カナダのエネルギーインフラ企業ハット8(Hut 8 Corp.)は、同社子会社のアメリカン・ビットコイン(American Bitcoin)が、米国の暗号資産マイニング企業グリフォン・デジタル・マイニング(Gryphon Digital Mining)と株式交換による合併契約を締結し、ナスダック市場への上場を目指すと5月12日に発表した