OpenSea、イーサリアム「マージ」後はPoWチェーン非対応を表明

OpenSea、マージ後はPoSチェーンに対応

大手NFTマーケットプレイス「オープンシー(OpenSea)」が、イーサリアム(Ethereum)の大型アップグレード「マージ(The Merge)」後は、「イーサリアム PoS(Proof of Stake)」に対応することを9月1日に発表した。

オープンシーは、「マージ」に残りハードフォークして発生する可能性のある新たな「イーサリアム PoW(Proof of Work)」のネットワークについては対応せず、PoSチェーン上のNFTに対応するとのこと。また「イーサリアム PoW」上で発行されるNFTをオープンシーで取り扱う予定もないとしている。

なおオープンシーでは現在、「イーサリアム PoS」へスムーズに移行する準備を進めているとのこと。また大きな問題は予想されてないが、今回のような対応は初の為、「マージ」について監視や管理、コミュニケーションにも取り組んでいるとのことだ。

イーサリアムのマージについて

「マージ」とは9月15日頃に予定されているイーサリアムの大型アップグレードだ。イーサリアムにおけるコンセンサスアルゴリズムをPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)へ変更する為に、イーサリアム2.0のチェーン(ビーコンチェーン)にイーサリアム1.0のチェーン(エグゼキューションチェーン)を移行する計画となっている。

またそれに対し、「マージ」後に残るアップグレードに対応しないイーサリアム1.0のチェーンをハードフォーク(分岐)させて、PoWで稼働するネットワークを保持するプロジェクトが進められており、一部の取引所やマイナーはその計画を支持・サポートする表明も出している。ETHWはPoWチェーンのトークンを指す。

なおイーサリアムの創業者であるヴィタリック・ブテリン氏は、このPoWチェーンのフォークについて「大きな打撃とはならない」と述べており、正統なPoSチェーンへの影響は少ないと見られている。

関連ニュース

ビットバンク、イーサリアム「マージ」による「ETHW」対応方針を発表

ビットフライヤー、イーサリアム「マージ」後のハードフォーク対応について方針発表

イーサリアム最大のマイニングプール「Ethermine」、マージ後のPoWフォークに非対応を表明

イーサリアム財団、「マージ」に関する8つの誤解について解説

OpenSeaの新プロトコル「Seaport」がポリゴン(MATIC)のサポート開始

参考:Twitter
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【10/4話題】SWIFTがデジタル資産・通貨を来年試行、グレースケールがAAVEの投資信託など(音声ニュース)

国際決済網SWIFT、デジタル資産・通貨を実際に取引へ、来年試行、Grayscale、アーベ(AAVE)の投資信託を提供開始、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をアプトスに展開、スペイン大手銀行BBVA、Visa支援で「ステーブルコイン」来年ローンチ計画か=報道、リップル、ラテンアメリカ最大の暗号資産取引所メルカドビットコインと提携、国際送金ソリューション利用へ、IMF、「エルサルバドルとのプログラム協議でビットコインは依然として重要な要素」と発言、台湾FSCが新たなマネロン防止規制を起草、プロ投資家限定で海外の暗号資産ETF投資許可も、クリスティーズ、アート作品130点以上にデジタル所有証明書発行、Base採用で、アニモカとランボルギーニ、デジタルカーを売買・所有できるプラットフォーム「Fast ForWorld」立上げ、「NewLo」のプレイシンクがコミュニティラウンドの資金調達へ、株式投資型クラウドファンディングの「イークラウド」で

マスターカードとアマゾンペイメントサービスが提携、中東・北アフリカでデジタル決済拡大へ

米決済大手マスターカード(Mastercard)が、中東・北アフリカ(MENA)地域におけるデジタル決済の普及に向け、同地域のオンライン決済ソリューションプロバイダー「アマゾンペイメントサービス(Amazon Payment Services)」と複数年にわたるパートナーシップを締結したことを9月30日発表した