オーストラリアで個人投資家向けビットコイン現物ETF提供へ

豪州で個人投資家向けBTC現物ETFが提供へ

豪州金融サービスライセンス(AFSL)の認可を受けた初の暗号資産ETF(上場投資信託)が、オーストラリアで提供される予定であることが分かった。AFSL認可により、個人投資家に対し新たな投資機会が提供できるようになったと、同国のデジタル資産運用会社モノクロームアセットマネジメント(Monochrome Asset Management)が8月14日発表した。

モノクロームによると同社のカストディアルパートナーであるバスコトラスティーズ(Vasco Trustees)が、暗号資産(仮想通貨)の現物価格に連動するETFを運用するための認可を豪州証券投資委員会(ASIC)より取得したとのことだ。

現物のビットコイン(BTC)価格に連動する「モノクロームビットコインETF:Monochrome Bitcoin ETF(IBTC)」を始めとした暗号資産の現物ETFの取り扱いが予定されているようだが、現状ではその他の対象暗号資産や取り扱い開始時期などの詳細は説明されていない。

モノクロームのCEOジェフ・ユー(Jeff Yew)氏は「規制当局がこのライセンスバリエーションを承認したことは、アドバイス業界と個人投資家の双方にとって大きな前進であり、新興の暗号資産クラスに関して、アドバイザーが顧客の市場需要に応えることを可能にします」とコメントしている。

オーストラリアでは今年4月、ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物価格に連動するETFが取引開始となっている。今回は個人投資家向けに暗号資産ETFが提供される予定だ。

関連ニュース

豪州初、ビットコインとイーサリアム現物ETFが4月27日より取引開始

プロシェアーズ、ビットコイン下落相場に投資するETF上場、米国初

グレイスケールの暗号資産企業株連動ETF、欧州初の上場へ

グレイスケール初のETFがNY証券取引所で取引開始、コインベースなど22社のインデックスで運用

米SEC、2件のビットコイン現物ETFを非承認

参考:Monochrome
デザイン:一本寿和
images:iStocks/werbeantrieb

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【2/18話題】Omakaseが監査法人向け支援サービス、SCB・アニモカらが香港ドルステーブルコイン発行に向けJV設立など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

資産運用会社、ビットコイン価格急騰で連動ETFの保有増やす

暗号資産(仮想通貨)ビットコインの価格が47%急騰したことを背景に、資産管理会社やヘッジファンド、年金基金といった資産運用会社が2024年第4四半期(10~12月)にビットコイン価格と連動する米国の上場投資信託(ETF)の保有割合を増やしたことが、米証券取引委員会(SEC)への最近の提出書類で分かった