ゴールドマンサックス、コインベース株の投資判断「売り」に=報道

コインベース株を売り推奨にダウングレード

大手投資銀行ゴールドマンサックス(Goldman Sachs)が、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(coinbase)株の投資判断を「売り」に引き下げたことが分かった。6月27日にブルームバーグが報じた。

27日16時(UTC)のコインベース株の終値は、11%安の約7580円(55.96ドル)となり、コインベースの時価総額は約1兆6,800万円(124億ドル)となった。なおコインベースの株価は今年に入り約75%下落していた。

コインベースは昨年4月に米ナスダックに直接上場し、一時時価総額は約12兆2,000万円に達した。その後も暗号資産価格の上昇を受けコインベース株は人気銘柄だった。

しかし今年に入り暗号資産市場のボラティリティーは極端に増大し、コインベースの第1四半期売上高は、前年同期の18億ドルから35%減って11億7000万ドルとなった。

またコインベースCEOブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)氏は、今後の暗号資産市場の景気後退を見据え、チームの規模を約18%縮小する決断をしたことを、6月14日にコインベースのブログにて発表している。

関連ニュース

米コインベース第1四半期売上高が35%減、投資家のリスク回避姿勢響く

コインベース、21年第4Qの取引高急増。今期は成長鈍化の可能性も

コインベースがナスダックへ直接上場、一時時価総額は約12兆2,000万円に

ゴールドマンサックス、ギャラクシーデジタルのイーサリアムファンドを顧客へ仲介販売

ゴールドマンサックス、ブロックチェーン関連のETF申請


参考:ブルームバーグコインベース
デザイン:一本寿和
images:Reuters

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した