FRB、ステーブルコインの構造的脆弱性を指摘

FRBがステーブルコインの構造的脆弱性を指摘

米国連邦準備制度理事会(FRB)が、金融安定化リスクの例として、TerraUSDやその他アルゴリズム担保型ステーブルコインのディペグ(Depeg)問題を暗示し、最新レポートで指摘した。

レポートが公開されたのは6月17日で、ステーブルコインの動向に関しては「金融安定化に関する動向(Developments Related to Financial Stability)」の項目で、説明されている。

具体的に、ステーブルコインについて「自国通貨や他の参照資産に対して安定した価値を維持することを目的としたデジタル資産であるステーブルコインやその他のデジタル資産の市場における最近の緊張は、急速に成長する暗号資産セクターの構造的な脆弱性を浮き彫りにしています」としている。

レポートによれば、ステーブルコインの流通総額は、過去1年間で急速に増加し、2022年3月には1800億ドルを超えているという。またステーブルコインの発行体であるテザー(Tether)、USDC(USD Coin)、BUSD(Binance USD)の3つがステーブルコイン市場全体の80%以上を占め、ステーブルコインセクターは依然として、集権的なリスクを維持しているとのことだ。

また一部のステーブルコインの価値下落や、他の暗号資産市場の最近の市場価格下落は、ステーブルコインの構造のもろさを示しているという。

またレポートでは「より一般的には、安全で十分な流動性のある資産に裏打ちされておらず、適切な規制基準に従わないステーブルコインは、投資家や潜在的に金融システムを不安定にする可能性があるなど、リスクを生じさせます」とし、「これらの脆弱性は、ステーブルコインの裏付けとなる資産のリスクと流動性に関する透明性の欠如により、さらに悪化する可能性があります」と伝えた。

さらに「他の暗号資産のレバレッジ取引に必要な証拠金を満たすためにステーブルコインの使用が増えることで、ステーブルコインの需要の変動が増幅され、償還リスクが高まる可能性があります」と補足して説明した。

参考:FRB
images:iStocks/pabradyphoto

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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