イーサリアム、テストネット「Ropsten」でPoS移行作業「The Merge」実施へ

イーサリアムがテストネット「Ropsten」で「The Merge」実施へ

イーサリアム(Ethereum)のテストネット「ロップステン(Ropsten)」にて、6月8日に「ザ・マージ(The Merge)」と呼ばれる移行作業が実施されることが分かった。

マージとは、イーサリアムにおけるコンセンサスアルゴリズムをPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)へ移行するアップグレードのことを指す。イーサリアム財団はイーサリアムのPoWからPoSへの移行に向けて準備を進めており、昨年12月にはテストネット「キンツギ(Kintsugi)」をローンチし、そこでマージに関わる多様なテストを行っていた。また今年3月には新たにテストネット「キルン(Kiln)」を立ち上げ「ザ・マージ」を実施していた。

イーサリアムのコア開発者プレストン・ヴァン・ルーン(Preston Van Loon)氏は「Ropstenの統合は、今年後半のイーサリアムのメインネットマージに向けた大きなテストマイルストーンです」と自身のツイッターでコメントしている。

またブロックチェーンメディア「TheBlock」の取材によると、PoSへの移行期間中は3つの公開テストネットが実行されるとし、これら全てが順調に進めば、すぐにメインネットがスケジュールされるとのことだ。

関連ニュース

イーサリアムがPoSに向け、メインネット「シャドーフォーク」テスト実施

イーサリアム、テストネット「Kiln」でPoS移行作業「The Merge」を実施

ヴィタリックがイーサリアム2.0のアップグレード案を公開

イーサリアムの歴史が映画化、「ブレードランナー」や「ハウス・オブ・グッチ」製作会社が

イーサリアムL2開発Optimism、Paradigmやa16zから約178億円調達

参考:The Block
デザイン:一本寿和
images:iStocks/dalebor

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/18話題】NTTデータとセキュリタイズJPのデジタル証券プラットフォーム、a16zがLayerZeroのZROを取得など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

a16z、登録投資顧問に対する「暗号資産カストディ規則」見直し提言

米大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)は、登録投資顧問(Registered Investment Adviser:RIA)が暗号資産(仮想通貨)を直接カストディ(自己保管)できるようにするため、米証券取引委員会(SEC)に対してカストディ・ルールの見直しを求める書簡を、4月9日に提出した

香港SFC、ChinaAMCの「イーサリアム現物ETF」にステーキング機能承認

香港証券先物委員会(SFC)が、中国資産運用会社チャイナアセットマネジメント(ChinaAMC)が運用する暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)について、ステーキング機能の提供を承認した。ステーキング業務を担う暗号資産取引所OSLデジタル証券(OSL)が4月16日に発表した