アバランチ(AVAX)、ビットコインのブリッジ機能追加と独自ウォレット「Core」発表

アバランチブリッジがビットコインのサポート追加と独自ウォレット「Core」発表

アバランチ(Avalanche)のトークンブリッジプラットフォーム「アバランチブリッジ(Avalanche Bridge)」が、ビットコイン(BTC)のネイティブサポートを追加することが3月23日分かった。

「アバランチブリッジ」は昨年7月にローンチされたアバランチ公式のプラットフォームで、現在はイーサリアム(Ethereum)ネットワークのみがサポートされており、ERC-20規格のトークンとアバランチネットワークでサポートするトークン24銘柄のブリッジが可能となっている。

TVL(Total value locked)は60億ドル(約7,270億円)を超えており、ローンチ以降は243,000を超えるトランザクションを記録し、430億ドル(約5.2兆円)以上の資産利用の促進を行ったとのことだ。

今回「アバランチブリッジ」がビットコインをサポートすることで、今までWBTC(ラップドビットコイン)に交換し、BTCをアバランチ上で使用する必要があったが、BTCのままアバランチ上のDeFi(分散型金融)などで利用が可能となる。これにより、より多くのビットコイン保有者がアバランチ上のDeFi(分散型金融)へ流入することが期待できると考えられる。

発表によるとアバランチのBTCサポートは、第2四半期(4~6月)に予定されているとのこと。

またアバランチは、独自ウォレットアプリ「コア(Core)」を立ち上げることも同日発表した。ブラウザ拡張機能として3月下旬、モバイルアプリとしては第2四半期の初めにローンチが予定されているとのことだ。

なお「Core」には「アバランチブリッジ」が組み込まれるという。これによりウォレット上から直接トークンブリッジが可能になるとのこと。

アバランチは、2020年9月にメインネットをローンチしたレイヤー1(L1)ブロックチェーンで、DeFi環境の構築やツール開発が行えるプラットフォーム。アバランチのサイトによると現在アバランチ上には182のプロダクトが存在している。

アバランチでは異なるデータ構造を採用する3つのブロックチェーンを持つマルチチェーンフレームワークを採用し、重要機能の役割を分担している。そのためContract Chain(C-Chain)、Platform Chain(P-Chain)、Exchange Chain(X-Chain)が存在している。なおAVAXはアバランチのネイティブトークンとなる。

なおWeb3ウォレットのメタマスクは3月19日にアバランチの対応を発表している。メタマスクがアバランチに対応したことにより、直接アバランチチェーン上でスワップ機能を利用できるようになった。

関連ニュース

メタマスクがアバランチ(AVAX)に対応、スワップ機能も追加

コンセンシス、メタマスクのセキュリティ強化のためMyCrypto買収

メタマスク、KeyStoneのハードウェアウォレットとQRコード接続に対応

アバランチ、335億円相当のインセンティブプログラム「Multiverse」ローンチ

参考:Avalanche BridgeCore
デザイン:一本寿和
images:iStocks/dalebor・ismagilov

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【9/6話題】テレグラムCEOが逮捕後初の声明、トランプが米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言など(音声ニュース)

テレグラムCEO、逮捕後初の声明発表。同社使命に同意できない国からは撤退の意志も、トランプ、米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言。イーロンマスクと共に米政府財務監査行う姿勢も、スイ(SUI)、機関投資家向け米ドルステーブルコイン「AUSD」利用可能に、モジュラーブロックチェーン「Elixir」、最終テストネット公開、EigenLayer、メジャーアップデート「アイゲンポッドアップグレード」導入、FlowがEVM対応開始、メタマスクでも利用可能に、TONブロックチェーン、総トランザクション数が10億件を突破、半数は3か月、Penpieで27Mドルの不正流出、Pendleは105Mドルの保護に成功

Sponsored

暗号資産決済Mercuryoがマルチチェーンデビットカード提供開始、マスターカードと提携で

暗号資産(仮想通貨)決済プラットフォーム「マーキュリョ(Mercuryo)」が決済大手の米マスターカード(Mastercard)と提携し、ノンカストディアル型のウォレットから暗号資産を直接使えるマルチチェーンデビットカード「スペンド(Spend)」の提供開始を9月5日発表した