アバランチ、335億円相当のインセンティブプログラム「Multiverse」ローンチ

アバランチが335億円相当のインセンティブプログラム開始

パブリックブロックチェーン「アバランチ」のアバランチ財団(Avalanche Foundation)が、最大2.9億ドル(約335億円)相当のインセンティブプログラム「アバランチ・マルチバース(Avalanche Multiverse)」を立ち上げたことが3月9日分かった。

このプログラムはアバランチの「サブネット」機能の成長に焦点をあてたもので、当初はブロックチェーン対応のゲームやDeFi、NFT、機関投資家などのユースケースに支援を行うとのこと。

「サブネット」はアバランチと同様のツールや機能、セキュリティを共有したうえで、要件に合わせカスタムできるネットワークだ。パーミッション(許可型)やパーミッションレス(自由参加型)、手数料(ガス代)に使用するトークン、バリデータ数の選択、さらにアバランチのトークンAVAXの代わりに独自トークンを設計することも可能だ。

発表によると「アバランチ・マルチバース」は、プロジェクトサポートのために6つのフェーズに分割する予定であるとのことだ。

「アバランチ・マルチバース」では、すでにブロックチェーンゲーム「DeFi Kingdoms」をサポートすることが決定しているとのこと。最大で1,500万ドル(約17.3億円)のインセンティブで、「DeFi Kingdoms」固有の「サブネット」または「アプリチェーン」を提供するという。なおインセンティブの割り当てに関する詳細は近日中に発表するとのこと。

またアバランチの開発を主導するアバラボ(Ava Labs)は、アーベ(Aave Companies)、ゴールデンツリーアセットマネジメント(Golden Tree Asset Management)、ウィンターミュート(Wintermute)、ジャンプクリプト(Jump Crypto)、ヴァルキリー(Valkyrie)、セキュリタイズ(Securitize)などと協力し、「サブネット」を利用したKYC(本人確認)機能を備えたエンタープライズ向けDeFi(分散型金融)用に設計したブロックチェーン構築に取り組む予定としている。

その他の「アバランチ・マルチバース」のプロジェクトは近日中に発表するとしている。

なおアバランチ財団は「アバランチ・マルチバース」の他にも、現在進行中のDeFiインセンティブプログラム「アバランチ・ラッシュ( Avalanche Rush)」を昨年8月に立ち上げている。

こちらでは、アバランチのデフォルトのスマートコントラクトチェーンである「C-Chain」で起動されているデジタル資産とアプリケーションをサポートするためのプログラムとなっている。

「アバランチ・ラッシュ」では、2021年のアバランチ上のTVL(Total value locked:預かり資産)が160億ドル(約1.8兆円)で、ユニークアドレスは2.2億、取引数は1.1億を超えているとのことだ。

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参考:アバランチ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/artacet・blackdovfx

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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