GMOトラストの「GYEN」と「ZUSD」、累計出来高1000億円に

「GYEN」と「ZUSD」の累計出来高が1000億円に

ステーブルコイン「ジーエン:GYEN(GYEN)」および「ZUSD(ZUSD)」の累計出来高が1,000億円を突破したことが12月22日分かった。

「GYEN」および「ZUSD」は、GMOインターネットの連結会社で米国現地法人のGMO-Z.com Trust Company(GMOトラスト)発行のステーブルコイン。

「GYEN」は、米銀行法規制を遵守した円ペッグ通貨(法定通貨の日本円に担保された法定通貨担保型)である。また「ZUSD」は米ドルペッグ通貨(法定通貨の米ドルに担保された法定通貨担保型)となっている。共にイーサリアムのブロックチェーンを利用し発行されている。なお日本国内居住者への販売はされていない。

「GYEN」と「ZUSD」は今年3月にリキッド(Liquid)グローバル、9月にINXに上場している。

「GYEN」については5月にバイナンス(Binance)、11月には米コインベース(Coinbase)にも上場している。なおバイナンスに関しては上場時の急激な価格高騰のため取引停止となり、現在も取扱は停止されている。

また「GYEN」はユニスワップV2(Uniswap V2)及びV3、ワンインチ(1Inch)、ゼロエックスプロトコル(0x Protocol)などの分散型取引所(DEX)でも取引されている。

なお記事執筆時の「GYEN」の時価総額は、約27.3億円で、「ZUSD」は約1.7億円となっている(12/23コインマーケットキャップ調べ)。

関連ニュース

GMOの日本円ステーブルコインGYEN、米コインベースに上場

GMOトラストとINXが提携、ステーブルコイン「GYEN」と「ZUSD」上場へ

GMOの「GYEN」と「ZUSD」提供開始、米銀行法規制を遵守した日本円ステーブルコインの提供は世界初

【10分解説】日本円ステーブルコインGYEN、なぜ乱高下?(ゲスト:日本暗号資産市場 CEO 岡部典孝氏)

参考:GMOコイン
デザイン:一本寿和
images:iStocks/incohre

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した