米ビットワイズ、人気NFTのインデックス・ファンド立ち上げ

米ビットワイズ、人気NFTのインデックス・ファンド立ち上げ

米国暗号資産運用企業のビットワイズ(Bitwise)が、10つの人気NFTの価格を追跡するインデックス・ファンドを立ち上げたことが12月16日に分かった。

インデックス・ファンドの名称は「Blue-Chip NFT Index Fund(ブルーチップNFTインデックス・ファンド)」だ。なおこのファンドは適格投資家が約280万円(25,000ドル)から投資可能となっている。

なおビットワイズはCryptoPunks、Bored Ape Yacht Club、Mutant Ape Yacht Club、Autoglyphs、Fidenza、VeeFriends、CyberKongz Genesis、Cool Cats、MeebitsおよびChromie SquiggleのNFTを購入し保管する予定とのことだ。インデックス・ファンドのNFTはフロアプライスの時価総額によって、四半期ごとにリバランスする予定のようだ。

ビットワイズCIOのマット・ホウガン(Matt Hougan)氏は次のようにコメントしている。

「アートに新境地が誕生するのは稀なことです。NFTは芸術品や収集品を所有するための初のデジタルネイティブな媒体として登場し、デジタル化が進むこの世界において、意味、価値、利用の面で大きな可能性を持っています。多くの投資家にとって、この組み合わせは潜在的な機会を意味します。ビットワイズ・ブルーチップNFTインデックス・ファンドは、こうした投資家に、デジタルアート市場で最も価値のあるコレクションへのシンプルで多様なアクセスを有意義な方法で提供することを目的としています」

ビットワイズは今年2月に分散型金融(DeFi)のインデックスファンドをアンカレッジ(Anchorage)と連携して立ち上げている。

DeFiそしてNFTのインデックスファンドを率先して立ち上げていることから、ビットワイズは新たなアセットクラスをインデックス・ファンドという形で、個人の適格投資家に届ける戦略を取っているのだと考えられる。

参考:ビットワイズ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/metamorworks・artacet

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【12/1話題】KyberSwapのハッカーが完全支配を要求、マイクロストラテジーが880億円相当のBTC購入など

KyberSwap事件のハッカー、報奨金の取引条件として同社完全支配を要求、米マイクロストラテジー、880億円相当のビットコイン追加購入。合計保有数174,530BTCに、グレイスケール、現物BTC投資信託「GBTC」の運用効率化で契約更新、積水化学、蘭ブロックチェーントレーサビリティ「サーキュライズ」と業務提携、ワームホールが約331億円の資金調達、Wormhole Labs設立も、デジタル資産投資プラットフォームのFasset、ドバイでVASPライセンス取得、アニモカブランズが「オープンネットワーク」エコシステムに出資、TON最大のバリデータに、IoT向けDLTプラットフォーム「IOTA」がアブダビに財団設立、約148億円の資金提供も、バイナンス、BUSDのサポートを12月に終了へ

Sponsored

IoT向けDLTプラットフォーム「IOTA」がアブダビに財団設立、約148億円の資金提供も

IoT向け分散型台帳(DLT)プラットフォーム「アイオータ(IOTA)」が、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビに「アイオータ・エコシステムDLT財団」を設立したことを11月29日発表した。なお同財団はアブダビ・グローバル市場(ADGM)に登録された初の初のDLT(分散型台帳)に関する財団とのこと

アニモカブランズが「オープンネットワーク」エコシステムに出資、TON最大のバリデータに

アニモカブランズ(Animoca Brands)が、メッセージングアプリ「テレグラム(Telegram)」開発の分散型プラットフォーム「オープンネットワーク(The Open Network:TON)」の最大のバリデータとなり、TONエコシステムのミニアプリ「トンプレイ(TON Play)」へ出資したことを11月28日発表した