イギリス 大英博物館、葛飾北斎のNFT200種類販売へ

葛飾北斎の作品がNFTに

大英博物館(British Museum)が、江戸時代の浮世絵師である葛飾北斎の作品のデジタル画像をNFT化し販売することが分かった。

なおこのNFTはオリジナル作品との紐づけ等はせず、あくまでも「デジタルポストカード」として販売される。著作権保護期間切れとなりフリー素材となっている作品を、同博物館にて販売する北斎の作品を使ったポストカードなどのグッズと同じように、NFTとして販売することで収益を得る狙いのようだ。

今回販売される北斎のNFTは約200種類あるという。そのうちの約100種類には「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」、「駿州江尻」なども含まれるとのこと。

また今回のNFT販売は、9月30日より大英博物館にて開催される北斎の展覧会「Hokusai, The Great Picture Book of Everything」と同時に行われるもので、そこでは同博物館が保有する最近再発見された北斎の未発刊作品「万物絵本大全図」という図鑑の挿絵として描かれた版画の下絵103点が初公開となる。

この下絵についても今回販売される「デジタルポストカード」の対象となるとのことだ。

なおNFTの販売には、フランスのブロックチェーン関連企業が9月30日より運営を開始するNFTマーケットプレイス「LaCollection(ラ・コレクション)」が採用されている。

参考:LaCollection
デザイン:一本寿和
images:iStocks/coward_lion・artacet

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【10/4話題】SWIFTがデジタル資産・通貨を来年試行、グレースケールがAAVEの投資信託など(音声ニュース)

国際決済網SWIFT、デジタル資産・通貨を実際に取引へ、来年試行、Grayscale、アーベ(AAVE)の投資信託を提供開始、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をアプトスに展開、スペイン大手銀行BBVA、Visa支援で「ステーブルコイン」来年ローンチ計画か=報道、リップル、ラテンアメリカ最大の暗号資産取引所メルカドビットコインと提携、国際送金ソリューション利用へ、IMF、「エルサルバドルとのプログラム協議でビットコインは依然として重要な要素」と発言、台湾FSCが新たなマネロン防止規制を起草、プロ投資家限定で海外の暗号資産ETF投資許可も、クリスティーズ、アート作品130点以上にデジタル所有証明書発行、Base採用で、アニモカとランボルギーニ、デジタルカーを売買・所有できるプラットフォーム「Fast ForWorld」立上げ、「NewLo」のプレイシンクがコミュニティラウンドの資金調達へ、株式投資型クラウドファンディングの「イークラウド」で

マスターカードとアマゾンペイメントサービスが提携、中東・北アフリカでデジタル決済拡大へ

米決済大手マスターカード(Mastercard)が、中東・北アフリカ(MENA)地域におけるデジタル決済の普及に向け、同地域のオンライン決済ソリューションプロバイダー「アマゾンペイメントサービス(Amazon Payment Services)」と複数年にわたるパートナーシップを締結したことを9月30日発表した