「nanakusa」がマネロン対策機能導入、国内NFTマーケットプレイス初

「nanakusa」がAML対策でEllipticのウォレットスクリーニング機能導入

NFTマーケットプレイス「nanakusa(ナナクサ)」運営の株式会社スマートアプリが、マネーロンダリング対策ソリューションを提供するエリプティック(Elliptic Enterprises Limited.)提供のウォレットスクリーニングLens(レンズ)の導入を9月1日発表した。

英国ロンドンを拠点とするエリプティックは、金融機関や暗号資産交換業者へブロックチェーン解析を通じた暗号資産(仮想通貨)のアドレス評価等を行うAML対策ソリューションを提供している企業だ。

Lensを導入することにより「nanakusa」に接続されるユーザー及びアーティストのウォレットアドレスが、事前にイーサリアム(ETH)とポリゴン(Polygon)の入出庫履歴に基づきリスク評価が行われる予定とのこと。

なお発表によると国内NFTマーケットプレイスがLensを導入するのは初の事例とのことだ。

スマートアプリとしては、市場のさらなる拡大にはマネロン対策を講じた健全なNFTプラットフォームの運営が必須であると考え、今回の機能導入に至ったとしている。

スマートアプリの「nanakusa」は今年3月にβ版サービスを開始し、4月にはグローバルリリースを実施した国産のNFTマーケットプレイス。現在IT大手各社がNFTマーケットプレイスをローンチ、または準備しているが、国内ではいち早くサービスをスタートさせたマーケトプレイスの一つだ。

現在、公認されたコンテンツホルダーやNFT販売事業者、個人活動するクリプトアーティストが制作したNFTの販売(一次販売)及び、利用者同士が保持しているNFTを売買(二次販売)が可能で、今月クレジットカードによる決済にも対応した。

またAerial Partnersが運営する財務・管理会計システム「Gtax」と提携し、NFTアーティスト向けに売り上げや納税の管理サービスを提供するなど、独自のサービスも展開している。

市場拡大が続くNFTだが、著作権侵害やマネーロンダリング対策の課題は大きい。今後多くのNFTマーケットプレイスでもこれらの対応が求められていくのではないだろうか。

デザイン:一本寿和
images:iStocks/dalebor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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