バイナンス提供の株式トークンが規制違反か、ドイツ規制当局より警告

バイナンス提供の株式トークンが規制違反、ドイツ規制当局より警告

ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)が大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が提供する「Binance Stock Tokens」について規制違反に該当することを4月28日公表し、警告を行った。

BaFinの公表した声明文によると「承認された目論見書を作成せずに有価証券を公募することは、免除が適用される場合を除き、EU目論見書規則の第3条第1項に基づく目論見書作成義務の違反となる」としたうえで、バイナンスが「Binance Stock Tokens」を提供する前に目論見書を提出していないことを指摘している。

また目論見書発行の義務違反は規制に基づく行政犯罪となり、最高500万ユーロ(約6.6億円)または直近の会計年度の総売上高の3%の罰金が科せられる可能性があり、さらに違反行為から得られる経済的利益の2倍までの罰金が課せられることもあるとしている。

バイナンスは株式をトークン化して販売するサービスとして4月12日に「Binance Stock Tokens」を発表した。その同日よりサービス第一弾として米テスラ(Tesla Inc.)の株式をトークン化、第二弾として4月15日に米国大手暗号資産取引所コインベース(Coinbase)の株式をトークン化し取引を開始し、続いて4月26日にはアップル(Apple)、マイクロソフト(Microsoft)、マイクロストラテジー(MicroStrategy)の株式トークンのリリースも発表している。なおこれらはトークン1単位が該当株式1株に相当し、株式トークンの価値は実際の株式に裏付けられているため、株式トークンの価格は実際の株式と連動して変化する仕組みとなっている。バイナンスは株式トークンの価値を担保するために、ドイツの規制された資産管理会社であるCMエクイティー(CM-Equity AG)に委託し株式の管理を行っていると発表している。

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参考:BaFinFinancial Times

(images:iStock/Abscent84・NatanaelGinting)

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あたらしい経済 編集部

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