債務を照合・相殺、最終決済は既存システムで
シンガポールのDBS銀行(DBS Bank)、OCBC銀行(OCBC Bank)、UOB(United Overseas Bank)が、国際銀行間通信協会スウィフト(Swift)のブロックチェーン基盤の台帳を利用し、トークン化預金によるシンガポールドル(SGD)建ての国内銀行間の実取引を完了した。3行が9月10日に発表した。
発表によると、同3行がトークン化預金を利用した銀行間の実取引を実施したのは今回が初だという。
今回の取り組みでは、従来の銀行システムの処理時間に制約されない、24時間稼働の銀行間決済に共有台帳技術を活用できる可能性が示されたとのこと。 今回の取引では、同3行がスウィフトの台帳を通じて決済メッセージを交換した。取引に伴って生じた債務は、各行のトークン化預金基盤にトークン化預金債務として記録された。スウィフトの台帳は各行間の債務を照合・相殺する役割を担い、その後の最終決済は既存の決済システムを通じて行われたという。
なおDBS銀行は9月7日、米シティ(Citi)との間で、スウィフトのブロックチェーン基盤の台帳とトークン化預金を利用した米ドル建てクロスボーダー決済の完了を発表した。DBS銀行とシティのニューヨーク拠点が9月5日に取引を実施し、数分で完了した。同行によると、シンガポールと米国の間で週末に実行された初の米ドル決済だという。