米MLB、ポリマーケットを公式予測市場取引所パートナーに、CFTCと競技の公正性確保で覚書も

PolymarketがMLBの公式予測市場取引所パートナーに

予測市場プラットフォーム提供「ポリマーケット(Polymarket)」が、米MLB(メジャーリーグベースボール)の公式予測市場取引所パートナーになった。MLBが3月19日に発表した。

ポリマーケットとのパートナーシップの一環として、ポリマーケットと同社のブローカーは、自社の予測市場商品でMLBのマークとロゴを使用可能になるとのこと。またポリマーケットは、予測市場向けデータのMLB独占世界配信事業者スポーツレーダー(Sportradar)を通じて、MLBの公式リーグデータにもアクセス可能になるという。

さらにMLBとポリマーケットは、競技の公正性を損なう恐れがある予測市場の契約項目を制限するために連携する方針とのこと。

制限対象の例としては、1球ごとの投球内容、監督の采配、審判のパフォーマンスなど、試合の個別事象に関する項目が挙げられている。ポリマーケットは、すべてのブローカーに同じ公正性基準を適用するため、米国向けルールブックに公正性管理を組み込む予定だという。

また今回の発表にあわせてMLBは、米商品先物取引委員会(CFTC)と競技の公正性に関する覚書(MoU)を締結した。これはCFTCとプロスポーツリーグの間で初の事例で、プロ野球とそれに関連する予測市場の公正性を巡り、両者が定期的に協議し、情報共有を行う枠組みを定めるものだ。

CFTCによると、この枠組みにより、両者はインシデントへの迅速な対応や、新たなリスク兆候の把握を進める。MoU本文では、双方の指定担当者が必要に応じて少なくとも月1回会合を開き、必要な場合は書面で情報提供を求め合うとしている。

この合意は、MLBが2025年3月にCFTCへ送付した書簡を踏まえた動きでもある。MLBは当時、スポーツのイベント契約が従来のスポーツベッティングに近づきつつある一方で、リーグへの脅威通知、不正調査への協力、データ共有といった公正性保護が十分でないと指摘していた。今回のMoUは、そうした情報連携の枠組みを明文化したものといえる。なおMoU自体に法的拘束力はなく、情報共有も各当事者の裁量に委ねられる。

なおMLBは、ポリマーケットを公式パートナーに位置付ける一方で、野球関連契約を提供する他の予測市場取引所に対しても、各ルールブックに必要な公正性保護を組み込むよう求める方針を示している。

参考:MLBCFTC
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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