YZiラボ、AIロボティクス企業「ロボフォース」の52Mドルの調達を主導

YZiラボがRoboForceに出資

YZiラボ(YZi Labs)が、AI活用の産業向けロボット労働システムを開発するロボフォース(RoboForce)の5,200万ドル(約82.7億円)の資金調達ラウンドを主導した。YZiラボが3月16日にXで発表した。

ロボフォースは今回の調達資金を、ロボット基盤モデルとAI(人工知能)学習循環の強化、製造体制とフィジカルAIロボット基盤の拡大、進行中のパイロットプログラムを本番導入へ移行させる商業化の推進に充てる予定とのこと。

YZiラボは今回の投資判断の理由として、ロボフォース共同創業者レオ・マー(Leo Ma)氏の実行力、学際的な技術陣の厚み、産業人材不足を背景とした大きな市場需要、そしてエンボディドAIの技術的な転換点を挙げた。

また、YZiラボのマネージングパートナー兼責任者エラ・ジャン(Ella Zhang)氏が、ロボフォースの取締役会に加わったという。

ロボフォースは、2023年に設立されたシリコンバレー拠点のAIロボティクス企業だ。同社の主力ロボット「タイタン(TITAN)」は、再生可能エネルギー、次世代AIインフラ、天然資源の分野で深刻化する労働力不足への対応を目的に展開されている。

また同社はエヌビディア(NVIDIA)との協業により、高度な物理AI基盤モデルとロボティクススタックを構築しているという。さらに、同社のチームにはアマゾンロボティクス(Amazon Robotics)、グーグル(Google)、テスラロボティクス(Tesla Robotics)、アップル(Apple)などで経験を積んだ人材が集まっているとのこと。

発表によると、2024年は作業員不足と設備待ちの長期化により、米国の太陽光プロジェクト推定53ギガワット分が遅延したという。またエネルギー、物流、鉱業、データセンターといった産業では、肉体的な負荷が高く、安全面でも重要な業務を担う人材の不足が続いているとのこと。

タイタンは、こうした環境での稼働を前提に設計されたフィジカルAI対応ロボットとのこと。ロボフォースによると、タイタンはミリメートル級の精度と、高い生産性を維持するために必要な産業用の耐久性を備えているという。

ちなみにYZiラボは、旧バイナンスラボ(Binance Labs)が2025年1月に改称した独立系の投資会社だ。暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)創業者で元CEOチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏が、YZiラボのメンター・助言役として関与している。 今月3日、YZiラボはアジア拠点のデジタル資産投資運用会社ハッシュグローバル(Hash Global)の機関投資家向けファンド「BNBホールディングスファンド(BNB Holdings Fund)」に、1億ドル(当時約157億円)を出資した。

参考:ロボフォース
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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