実店舗の決済端末にステーブルコインのウォレット支払いが導入可能に、インジェニコとウォレットコネクト提携で

インジェニコとウォレットコネクトが提携

電子決済端末メーカー大手のインジェニコ(Ingenico)とウォレットコネクト(WalletConnect)が提携し、実店舗のPOSレジでステーブルコインの直接決済を可能にするデジタル通貨ソリューションを立ち上げた。両社が1月13日に発表した。

なおウォレットコネクトのCEOであるジェス・ホールグレイブ(Jess Houlgrave)氏によるとインジェニコの決済端末は120か国以上4,000万台あるとされている。またウォレットコネクトのネットワークは2025年に約4,000億ドル(約63.3兆円)の取引量を処理しており、そのうち数千億ドルはステーブルコイン取引が占めているという。

今回のソリューション導入によりインジェニコの加盟店は、既存の決済端末にて、ウォレットコネクト提供のウォレットコネクトペイ(WalletConnect Pay)に対応するステーブルコイン支払いを受け付けられるようになる。

暗号資産(仮想通貨)と連動したカード決済はすでに存在するが、これらはVisaやMastercardなど既存のカードネットワークを経由する。これに対し今回のソリューションでは、端末に表示されたQRコードを読み込むことで決済を開始し、利用者はモバイルウォレットからステーブルコインで直接支払える。決済で使用されたステーブルコインは加盟店側の決済サービス・プロバイダー(PSP)へ移動することで、従来レールに比べて精算の迅速化やインフラ依存の低減につながるとされている。

インジェニコとウォレットコネクト・ペイは、今回の仕組みが、従来のクレジットカードやデビットカードとは異なる「ネイティブなステーブルコイン決済」である点を特徴として挙げている。

今回の取り組みでは、世界中に展開されているインジェニコのアンドロイド(Android)決済端末に「デジタル・カレンシー・アプリケーション(Digital Currency Application)」を実装する。これにより、「USDC」や「USDT」、「EURC」などを含む5種類の主要ステーブルコインによる店頭決済が可能になるという。USDCの対応ネットワークはポリゴン(Polygon)、ベース(Base)、アービトラム(Arbitrum)、イーサリアム(Ethereum)、その他のEVM対応チェーンとのこと。今後ネットワークは追加される予定だという。

同ソリューションは、小売、飲食、交通、燃料、駐車場、自動販売機、セルフサービス端末など、幅広い業態での利用を想定している。ウォレットコネクトに対応した700以上の暗号資産ウォレットが利用可能だという。

ウォレットコネクト・ペイをインジェニコ端末で使えるようにする仕組みは、今月1月にアクワイアラ(加盟店契約会社)および決済サービス・プロバイダー(PSP)に提供開始されるとのこと。アクワイアラーやPSPは加盟店に対して決済手段を提供・管理する事業者であり、実際に加盟店で利用できるようになるのは第1四半期(1~3月)から第2四半期(4~6月)の予定で、欧州全域で展開されるとのこと。アクワイアラとPSPがサービスを有効化するにつれ、さらに拡大されるとのことだ。

参考:インジェニコウォレットコネクト
画像:iStocks/Who_I_am

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