ハイパーリキッド、開発者・コア貢献者向けに175万HYPEをアンロック

175万HYPEがスケジュール通りにアンロック

分散型デリバティブ取引プロトコルのハイパーリキッド(Hyperliquid)で、開発者・コア貢献者向けに計175万HYPE(時価約6,040万ドル)が11月29日にアンロックされた。匿名開発者イリアンシンク(iliensinc)氏が、ディスコード(Discord)上の説明(スクリーンショット)として言及した。

同氏によると今回のアンロックは、1年前に公表されていたHYPEの配布スケジュールに基づくものだという。対象はチームメンバーおよび貢献者向けであり、各メンバーのベスティング(権利確定)条件に応じて受け取りが行われるとしている。

同氏によれば、ハイパーリキッドは外部投資家からの資金調達を行っていないため、「投資家ロック解除」に相当するアンロックは存在しないという。アンロック対象はあくまでプロジェクトに貢献した開発者・関係者のみだと説明した。

ハイパーリキッドのトークン配布設計では、2024年11月29日のgenesis distribution(エアドロップ)で最大3.1億HYPEが対象となり、配布分はローンチ時点でフルアンロックされる。一方でイリアンシンク氏は、同日の「フルアンロック分」を約2.7億枚と表現し、現在の市場価値換算で約95億ドル規模になるとも述べている。

市場では短期的な供給増加に伴う売り圧力が意識される場面もあるが、今回のアンロックは事前に示されていたスケジュールに沿うものであり、新たな資金調達や外部投資家向けの権利解放を伴うものではない、というのが同氏の説明である。

画像:PIXTA

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あたらしい経済 編集部

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