ソラナ現物ETF「BSOL」、上場初日に出来高56Mドル。今年最多の新規ETF取引高を記録

ビットワイズ提供のソラナETFが好スタート

10月28日に取引を開始した、暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の現物ETF「Bitwise Solana Staking ETF(BSOL)」の初日の取引高が、約5,600万ドル(約85億円)に達したと米ブルームバーグのアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏が29日に自身のXアカウントで報告した。

同氏によると、BSOLの初日取引高は今年上場した全ETFの中で最多となったという。初日の取引高はXRP連動ETF(XRPR)やステーキング系ETF(SSK、BMNU)などを上回ったとのこと。またBSOLは上場時点で約2億2,000万ドル(約330億円)の運用資産を保有しており、発足時点としては異例の規模だったと指摘されている。

バルチュナス氏は「もし初日にすべてのシード資産が投入されていたら、推定2億8,000万ドル規模となり、イーサリアムETF(ETHA)の初日をも上回っていた」とも述べ、ソラナ関連ETFへの市場の関心の高さを示唆した。

BSOLは、資産運用会社ビットワイズ(Bitwise Asset Management)が提供するソラナのステーキング報酬を含むリターンを追跡するETFだ。ブルームバーグ端末のデータによると、同ETFは「暗号資産カテゴリー」に分類され、経費率は0.20%、上場日は10月28日だったとのこと。

またバルチュナス氏は30日にもBSOLの2日目の取引高が7,200万ドル(約110億円)に達したことも報告しておりBSOLの初動の好調さを伝えている。

なお今回のBSOL上場を含む一連の暗号資産ETF上場の背景には、米証券取引委員会(SEC)が10月9日に発表した新たなガイダンスがある。同ガイダンスでは、企業が株式公開を目指す際に提出する登録申請書(Form S-1)に「遅延修正(delaying amendment)」を付さない場合、提出から20日後に自動的に効力が発生することが明確化された。この規定により、政府機関の部分閉鎖下でも承認待ちだったETFが上場できる環境が整ったとみられている。

 

 

画像:iStocks/solarseven

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