韓国ポスコインターナショナル、貿易決済にJPモルガンの「Kinexys」導入

POSCO InternationalがKinexys導入

資源・エネルギー開発と鉄鋼サプライチェーン事業を展開する韓国企業ポスコ・インターナショナル(POSCO International)が、ブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)」を導入したと10月21日に発表した。

ポスコインターナショナルは同決済システムの採用により、韓国で初めて貿易代金のクロスボーダー決済における実運用を開始したとのこと。また同社は10月15日、自社のシンガポール法人と米国法人間でキネクシスの決済ネットワークを用いた送金を実行し、システムの安定性と適用可能性を検証したという。

発表によると、ポスコインターナショナルは51カ国・128拠点を展開し、年間約4万件の海外送金を処理しているという。同社はキネクシスの活用により、送金人と受取人を直接接続して決済時間を数分以内へ短縮し、資金運用効率と貿易金融のリスク管理を強化するとのこと。

なおキネクシスデジタルペイメント(旧称:JPMコインシステム)は、米銀行大手JPモルガンチェース(JPMorgan Chase)提供のブロックチェーン決済基盤であり、「キネクシス(Kinexys)」プラットフォームの構成要素のひとつだ。

キネクシスの主な構成要素にはキネクシスデジタルペイメントのほか、資産のトークン化やデジタル資産の管理を支援するキネクシスデジタルアセット(Kinexys Digital Assets)、支払情報交換ネットワークであるキネクシスリンク(Kinexys Liink)、ブロックチェーン技術の研究・実証を担うキネクシスラボ(Kinexys Labs)が含まれている。

参考:ポスコインターナショナル
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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