コインシェアーズがアルトコインETFを発表
大手デジタル資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares International)が、アルトコイン10銘柄に分散投資できる米国ETF「コインシェアーズ・アルトコインETF(CoinShares Altcoins ETF)」の開始を10月7日に発表した。ティッカーは「DIME」で、同日よりナスダック(Nasdaq)で取引を開始する。
同ETFは、暗号資産(仮想通貨)ETP(上場投資商品)で構成されたポートフォリオを通じて、従来の証券口座から直接アルトコインに投資できるよう設計されている。これにより、現物型ビットコインETFとイーサリアムETFしか存在しない米国市場で、暗号資産市場の約70%を占めるその他のアルトコインへのアクセスが可能になるという。
DIMEの投資対象は、ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)、カルダノ(ADA)、コスモス(ATOM)、セイ(SEI)、アバランチ(AVAX)、スイ(SUI)、アプトス(APT)、ニアプロトコル(NEAR)、トンコイン(TON)の10銘柄。これらのETPは米国、カナダ、英国、EU市場に上場している。
同ETFはコインシェアーズが独自に開発した「コインシェアーズ・コンパス・アルトコイン・インデックス(CoinShares-Compass Altcoins Index)」を指標とし、均等加重および四半期ごとのリバランスを通じて特定銘柄への過度な集中を防止する。また、運用資産10億ドル(約1,520億円)までの管理報酬0.95%を2026年9月30日まで免除する予定だという。
なお同社は欧州および米国で事業拡大を加速させている。今年7月にはフランス子会社のコインシェアーズ・アセット・マネジメント(CoinShares Asset Management)が、EU(欧州連合)の「暗号資産市場規制(MiCA)」の認可を取得。これにより同社は欧州で初のMiCA認可を受けた規制対象の資産運用会社となった。
さらに9月には、上場特別目的会社(SPAC)のヴァインヒル(Vine Hill Capital Investment Corp.)との合併を通じて米ナスダック市場への上場を発表している。
参考:プレスリリース
画像:iStocks/Aleksei_Derin