テザー、最大200億ドルの調達計画。評価額5000億ドル目指す=報道

テザーが5000億ドルの評価額目指す

米ドル建てステーブルコイン「USDT」発行元のテザー(Tether)社が、最大200億ドル(約2兆9,400億円)の資金調達を計画しているようだ。「ブルームバーグ(Bloombarg)」が事情に詳しい関係者の話として9月24日に報じた。

報道によれば、テザーは非公開の株式売却を通じて出資を募っており、企業評価額は約5,000億ドル(約74兆円)に達する可能性があるという。同社が発行するUSDTはステーブルコインにおける時価総額で第1位を誇り、暗号資産(仮想通貨)市場で取引や決済に広く利用されている。

テザー社が競合する、ステーブルコインの時価総額第2位のUSDC発行元である米サークル(Circle Internet Group)の企業評価額は23日時点で約300億ドル。今回報じられたテザーの企業評価額5,000億ドルが実現すれば、サークルを大きく上回る規模となる。

テザーは9月12日、新たなドル建てステーブルコイン「USAT」の立ち上げ計画も発表している。これは米国のステーブルコイン規制法案「ジーニアス法(GENIUS Act)」に準拠して発行される予定で、現実資産(RWA)トークン化基盤「ハドロン・バイ・テザー(Hadron by Tether)」を活用して展開される見込みだ。

 

参考:ブルームバーグ
画像:iStocks/BadBrother

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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