テザー、5つのブロックチェーン上の「USDT」凍結を撤回、償還は停止に

5つのブロックチェーン上の「USDT」凍結が撤回

5つのブロックチェーン上で流通する米ドル建てステーブルコイン「USDT」の凍結計画が撤回された。USDT発行元のテザー(Tether)社が8月29日に発表した。

テザー社は今年7月、これまでUSDTの新規発行を停止していた、オムニレイヤー(OmniLayer)、ビットコインキャッシュSLP(BCH-SLP)、クサマネットワーク(Kusama Network)、イオス(EOS)、アルゴランド(Algorand)のチェーン上のUSDTについて、9月1日から米ドルへの償還を停止し、これらネットワークでのUSDTのスマートコントラクトを凍結することでサポートを段階的に終了すると発表していた。

この発表後テザー社は、各チェーンのコミュニティからのフィードバックを受け、スマートコントラクトの凍結を取りやめたとのこと。

これによりユーザーは、引き続きウォレット間でUSDTが転送可能となる。しかし新規発行および償還については停止されるとのこと。テザー社としては当該チェーンのUSDTの公式サポートを終了するとのことだ。

この決定について同社は、「開発者の活動、スケーラビリティ、およびユーザーの需要が最も強いエコシステムへのサポートを拡大することに重点を置いたテザー社のより広範な戦略と一致する」と説明した。

なお現在USDTは上記5チェーンの他、トロン(Tron)、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アプトス(Aptos)、トン(Ton)、アバランチ(Avalanche)、セロ(Celo)、コスモス(Cosmos)、ニア(Near)、カイア(Kaia)、テゾス(Tezos)、ポルカドット(Polkadot Asset Hub)、リキッドネットワーク(Liquid Network)で流通している。

また8月28日には、ビットコイン上でデジタル資産を発行するためのプロトコル「RGB」上でUSDTがローンチする計画が発表されている。

参考:テザー
画像:iStocks/wvihrev・yevtony

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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