米国初のステーキング対応ソラナ(SOL)現物ETF承認、7/2にCboe BZX取引所に上場へ

シーボーBZX取引所でSOL現物ETF上場へ

米国初のステーキング対応ソラナ(SOL)現物ETF(上場投資信託)が、7月2日に米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)で提供開始される予定だ。同ETF立ち上げの米暗号資産(仮想通貨)ファンド運用会社レックスシェアーズ(REX Shares)および、オスプレイファンズ(Osprey Funds)が6月28日にXで発表した。

このETFの名称は「レックス-オスプレイSOL+ステーキングETF(REX-OSPREY SOL + STAKING ETF)」。レックスシェアーズとオスプレイファンドは、同ETFを今年5月30日に米証券取引委員会(SEC)へ申請していた。この申請に対しSECは「追加のコメントはありません」と6月27日にコメント。これによりステーキング対応SOL現物ETFがSECに承認されたこととなる。

「REX-OSPREY SOL + STAKING ETF」はSOLの価格を追跡しながら、ステーキングを通じた利回りの獲得を目的としているとのこと。これにより投資家は、SOLのエクスポージャーを得ながらステーキング報酬の取得が可能とされている。

なお同ETFは、保有する暗号資産のうち最低50%をステーキングすることを目指しているという。また運用はケイマン諸島に設立された子会社が担い、管理手数料は0.75%に設定されている。

5月30日の申請について、ブルームバーグのアナリストであるジェームス・セイファート(James Seyffart)氏はXで「ETF業界では非常に珍しいCコーポレーション(C-Corp)構造が採用されている」とコメント。また「これはSECから一定の承認を得るための手段だったのではないか」と推測した。

Cコーポレーションとは、米国連邦税法の「サブチャプターC」に基づいて課税される法人形態である。この形態は、法人と株主がそれぞれ課税される二重課税構造が特徴だ。

SECは、これまで多くのETFで採用されてきた「投資信託(RIC)」構造を通じて暗号資産を扱うことに対して懸念を示してきた。今回のETFでは、Cコーポレーション構造を採用することでSECの承認を得やすくする狙いがあったとみられる。

参考:REX SharesSEC1SEC2シーボーBZX取引所
画像:iStocks/ivanmollov

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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