Polygon LabsがZK証明器「Type 1 Prover」発表、全EVMチェーン利用可能

Polygon LabsがZK証明器「Type 1 Prover」を発表

ポリゴン(Polygon)ブロックチェーンの開発を主導するポリゴンラボ(Polygon Labs)が、EVM(イーサリアム仮想マシン)搭載のブロックチェーンでゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を生成する証明器「Type 1 Prover」を2月9日に発表した。

ポリゴンラボによると「Type 1 Prover」を使用することで、すべてのEVM搭載チェーンはゼロ知識証明を用いて「アグレイヤー(AggLayer)」を介してポリゴンのエコシステム全体へ接続できるようになるとのことだ。

これによってこれまで莫大なコストが掛かると考えられていたイーサリアム(Ethereum)のブロックのゼロ知識証明の生成に0.2〜0.5ドルしかかからなくなったとのことだ。また今後開発が進むことで更なる最適化が進み、コストがさらに30〜50分の一にまで削減されることが期待されているとのことだ。

なお、アグリゲーションレイヤープロトコル「アグレイヤー(AggLayer)」は、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)の使用により、同プロトコルへ接続したL1チェーンやL2チェーンを単一のブロックチェーンを操作しているように感じられるほどシームレスに接続するプロトコルだ。

また「Type 1 Prover」は、イーサリアムの開発者の一人であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が提唱したZK-EVMのタイプ分けに基づいて命名されている。今回発表された証明器は、このうちイーサリアムおよびEVMと完全に互換性のあるZK-EVMを指す「タイプ1」に相当する互換性を持つという。

ZK-EVMはゼロ知識証明技術を搭載したEVMのことで、トランザクションの処理などをオフチェーンで計算し、その結果をゼロ知識証明を生成することで正しいことを証明する。

これまでポリゴンが提供してきた「ポリゴンzkEVM(Polygon zkEVM)」は、イーサリアムおよびEVMと完全に同等ではない「タイプ2」に相当する証明器に依存していた。しかし、今回のアップグレードにより「ポリゴンzkEVM」は変更や移行などを行わずに既存のEVMの証明を生成できるようになった。

なおポリゴンラボは、ゼロ知識証明に関わる他の技術開発も進めている。「ポリゴンラボは2024年もZKテクノロジーの開発をリードしていく。前へ」とブログにて語っている。

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参考:ポリゴンラボブログ
images:iStocks/artsstock

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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