米SEC委員長、ハロウィンの合言葉になぞらえ暗号資産企業へ警告行う

BTCのWP記念日でもあるハロウィン

ビットコイン(BTC)の発明者であるサトシ・ナカモトがビットコインのホワイトペーパーを公開してから今年で15年を迎えた。

ビットコインのホワイトペーパーは2008年10月31日に公開されており、10月31日は毎年ハロウィンとして祝われる日でもある。

米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長は自身のX(旧ツイッター)にて10月31日にハロウィンの投稿を行い、暗号資産(仮想通貨)企業に警告を行った。

ゲンスラー委員長はXで「もしサトシ・ナカモトがハロウィンにサトシ・ナカモトの仮装をしたら、 私たちはそれを見分けることができるだろうか?暗号資産の始まりとなったサトシの有名なホワイトペーパーから15周年記念おめでとう。投資家にわるさする(tricking)暗号資産企業は、証券取引法の遵守を取り扱うべき(treating)だ」とポスト。

ゲンスラー委員長はハロウィンでおなじみの合言葉である「トリックオアトリート」と仮装になぞらえ暗号資産企業に警告を行った格好だ。

暗号資産に厳しいゲンスラー委員長

ゲンスラー委員長は長きにわたり、暗号資産のほとんどが有価証券であると主張し、暗号資産企業への登録を呼びかけている人物としても知られている。

SECはこれまでに未登録で証券を販売したとして複数の暗号資産企業を起訴しており、現在も係争中の案件を複数抱えている。SECによれば昨年1年間で、約750件の強制訴訟を提起し、約3,000件の審査を実施し、登録を行ったとのことだ。

また、SECの現物ビットコインETFに関する承認可否の動向にも業界の注目が集まっている。ゲンスラー委員長は10月18日のブルームバークTVのインタビューにて、ビットコインETFの審査状況について「スタッフは複数のETF提出書類について作業を続けている」と述べていた。

今回の投稿を見るに、ゲンスラー委員長の暗号資産に対する厳しい目は続きそうだ。

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images:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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