株式会社Progmat設立、新経営体制で運営開始

株式会社Progmatが新経営体制で運営開始

デジタルアセット全般の発行・管理基盤「Progmat(プログマ)」の開発と「デジタルアセット共創コンソーシアム(DCC)」の運営を担う株式会社Progmatが、新経営体制での運営開始を10月2日発表した。

当初の予定通り、代表取締役 最高経営責任者(CEO)には三菱UFJ信託プロダクトマネージャーの齊藤達哉氏が就任した。その他には、AIのユニコーン企業Preferred Networks(プリファードネットワークス:PFN)の最高財務責任者(CFO)である石山進氏が、株式会社Progmatの取締役 CFO and CROに就任。その他にもweb3業界で知られる人物として、LayerX(レイヤーエックス) の代表取締役CEOである福島良典氏が取締役(非常勤)に。またアンダーソン・毛利・友常法律事務所のパートナー弁護士である河合健氏が取締役(非常勤)に就いている。

発表によると各経営メンバーの選任は、「革新性と信頼性」を高い次元で両立することを理想として、経営チームとして「デジタルアセットに関するグローバルな動向を知悉している」、「スタートアップ経営や新規事業開発経験に裏打ちされた、理念・ノウハウを有する」、「金融市場や既存インフラに関する深いドメイン知識を有する」といった要素を兼ね備えることを目的に実施されたとのことだ。

また今回の発表では、コーポレートサイトのリニューアル等により、これまで「デジタルアセット共創コンソーシアム(DCC)」会員向けに限定共有していたコンテンツを全て公開すると共に、その他関連情報についてもオープン化する運営を開始したことが併せて発表されている。

新経営体制の概要

代表取締役 Founder and CEO 齊藤達哉氏

取締役 CFO and CRO 石山進氏

代表取締役(非常勤)木村智広氏

取締役(非常勤) 田中利宏氏

取締役(非常勤)吉本幸司氏

取締役(非常勤)福島良典氏

取締役(非常勤)河合健氏

監査役(非常勤)吉岡伸氏

CTO 戸辺勝俊氏

CSO 竹澤友輔氏

Head of Business Design 川端明

Progmatとは

「Progmat」は三菱UFJ信託銀行が開発・推進を行ってきたプラットフォームである。これまで同行では、セキュリティトークン(証券トークン)を取り扱う「Progmat ST」基盤、ユーティリティトークンを取り扱う「Progmat UT」基盤、ステーブルコインを取り扱う「Progmat Coin」基盤、及び各種デジタルアセットを対象としたウォレットサービス「Token Manager」「Token Wallet」の開発を進めてきた。

「株式会社Progmat」設立により、これら「Progmat」に関するプログラムや知的財産権等は三菱UFJ信託銀行から新会社へ移管されている。

なお「株式会社Progmat」の持ち株比率は、三菱UFJ信託銀行49.0%、NTTデータ13.5%、みずほ信託銀行7.5%、三井住友信託銀行7.5%、三井住友フィナンシャルグループ7.5%、SBI PTSホールディングス5.0%、JPX総研5.0%、Datachain5.0%となっている。なお三菱UFJ信託銀行の持ち株には、今後の第三者割当余地が含まれているという。ちなみに「株式会社Progmat」の資本金は1億円となる。

関連ニュース

デザイン:一本寿和
images:iStocks/smagilov

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【5/17話題】スラッシュがSlash Vプリカ SHOP開始、SECのSAB121覆す決議案が可決など

スラッシュが「Slash Vプリカ SHOP」開始、暗号資産でVプリカ購入可能に、米上院、SECの暗号資産会計ルール「SAB121」を覆す決議案を可決、インド証券取引委員会、暗号資産取引の監督に前向き、準備銀行とは対照的に、仏証券監督当局、投資家にBybitの無登録営業を警告、KuCoin、ナイジェリアの規制準拠に向け一部サービスを停止、米CME、ビットコイン現物取引の提供検討か=報道、リップル、「XRP Ledger」をコスモスのインターチェーンに接続、マスターカードがカーボンクレジットのトークン化における概念実証完了、スタンダードチャータード銀行らと、DTCC、大手銀行らとファンドのトークン化推進する「Smart NAV」の実証実験完了。チェーンリンク活用で

︎マスターカードがカーボンクレジットのトークン化における概念実証完了、スタンダードチャータード銀行らと

決済大手の米マスターカード(Mastercard)が、スタンダードチャータード銀行香港(Standard Chartered Hong Kong:SCBHK)及びその関連会社と、顧客預金およびカーボンクレジットのトークン化における試験的な概念実証(proof-of-concept pilot:PoC pilot)の完了を5月14日発表した