スクエニ出資の「ZEBEDEE」、ライトニング利用のBTCグローバル決済を提供開始

ZEBEDEEがLN対応のグローバル決済を提供

ゲーム業界向けにビットコイン(BTC)決済システムを提供するゼベディー(Zebedee)が、ビットコインのライトニングネットワーク(Lightning Network)を利用したグローバル決済サービスの提供開始を3月29日に発表した。

ライトニングネットワークはビットコインのレイヤー2スケーリングシステムであり、高速かつ安価な手数料でビットコイン送金を可能にしている。

今回提供開始されたグローバル決済機能により、ユーザーはビットコインの収益を自国通貨に即座に変換したり、他国にいる友人や家族に法定通貨を送金できるとのこと。

現在ゼベディーは米国、英国、EU、ブラジル、フィリピンの5か国での利用がサポートされている。今回提供開始されたライトニングネットワーク利用の送金機能は、ブラジルおよびフィリピンですでに利用可能になっているとのこと。

発表によると、ゼベディーはライトニング決済を提供するブラジルのBipaおよびフィリピンのPouch.phとパートナーシップを締結しているとのことだ。これによりブラジルとフィリピンのユーザーは、ライトニングネットワークを経由することでビットコインを現地通貨と同じように利用できるとのこと。

なおリリースには「ブラジルのユーザーがソリティアなどのゲームでビットコインを稼ぎ、そのお金をBipa経由でブラジルレアルと交換し、即座に送金することができます。同様に、米国のユーザーがフィリピンの友人や家族に資金を送金すると、Pouch.phを通じてフィリピンペソですぐに受け取ることができす」と今回提供の機能について説明されている。

なお今後はブラジルとフィリピン以外でも世界中のパートナーとの提携を計画しているとのことだ。

ゼベディー(Zebedee)とは

ゼベディーは、ビットコインのライトニングネットワーク(LN)を活用して、ゲームにマイクロペイメントの仕組みを追加できる基盤やAPIを開発者向けに提供している企業だ。ゲームプレイヤー向けにもこの仕組みに対応したウォレットアプリも提供している。

ゲーム開発企業がゼベディーの基盤をゲームに導入することで、プレイヤーがゲーム内で稼いだポイントなどをビットコインとして提供できるようになるとのこと。「スーパーマリオがジャンプして獲得するコインがリアルマネーとなり、プレイヤーは即座に受け取り、使用も可能になる」という例が挙げられている。

ゼベディーは昨年7月シリーズBのラウンドで3500万ドルの資金調達を完了したことを発表しており、このラウンドにはスクウェア・エニックスが出資参加したことが明らかになっている。

関連ニュース

参考:ゼベディー
デザイン:一本寿和
images:iStocks/sakkmesterke

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ

ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に

「ユニスワップ(Uniswap)」のモバイルアプリ「ユニスワップウォレット(Uniswap Wallet)」にオンランプ機能「ロビンフッドコネクト(Robinhood Connect)」が統合され、同アプリではロビンフッド内の資金で暗号資産(仮想通貨)の購入が可能となった。このことはユニスワップが4月29日発表した