ロシア、CBDC「デジタルルーブル」試験運用を延期、法案制定を待つ=報道

「デジタルルーブル」の試験運用を延期

ロシアにおける中央銀行デジタル通貨(CBDC)「デジタルルーブル」の試験運用開始は当初の予定より延期になるようだ。現地メディアのタス通信(TASS)が3月28日報じた。

「デジタルルーブル」の試験運用は4月1日から開始される予定であることが、2月にロシア中央銀行(CBR)の第一副議長であるスルガ・スコロボガトワ(Olga Skorobogatova)氏より明かされていた。

タス通信によると延期の理由は、デジタルルーブルに関する法案が連邦議会の下院である州議会の第一読会を通過しただけであるためだという。ロシア中央銀行(CBR)は法案制定の後にのみテストが開始できるとしている。

なおこの法案は5月初旬までに制定される可能性があるという。

「デジタルルーブル」の試験運用は、技術的・運用的な試験にクリアした13の銀行により、実際の顧客を対象に行われると過去に伝えられていた。「個人間取引」や「貿易・サービス企業における決済」から実施開始予定とのこと。

CBRの第一副議長であるスルガ・スコロボガトワ(Olga Skorobogatova)氏は2021年4月に「デジタルルーブル」について、2021年末までにインフラを導入し、2022年までにプロトタイプをテストする予定とし、2023年にはローンチが可能であると話していた。

関連ニュース

参考:タス通信
デザイン:一本寿和
images:iStocks/rarrarorro

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ

ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に

「ユニスワップ(Uniswap)」のモバイルアプリ「ユニスワップウォレット(Uniswap Wallet)」にオンランプ機能「ロビンフッドコネクト(Robinhood Connect)」が統合され、同アプリではロビンフッド内の資金で暗号資産(仮想通貨)の購入が可能となった。このことはユニスワップが4月29日発表した