コスモス(ATOM)の「Cosmos Hub」、「Rho」アップグレードを明日実施へ

Rhoアップグレード実施へ

コスモス(Cosmos)ネットワークの中心となるブロックチェーン「コスモスハブ(Cosmos Hub)」が、メインネットのメジャーアップグレードである「Rho」の実行予定を2月16日発表した。

「Rho」アップグレードはブロック高14099412で実施される予定。日本時間では2月17日10:00頃になると予測されている。

「コスモスハブ」開発チームによると、「Rho」アップグレードは2023年の第1四半期のうちに予定されている「レプリケーティッドセキュリティ(Replicated Security)」アップグレードのリリースまでに行う最後のメジャーアップグレードになるという。

なお「レプリケーティッドセキュリティ」は、「コスモスハブ」に接続するチェーンが「コスモスハブ」のバリデーターを利用して自身を保護できるようにする「インターチェーンセキュリティ(Interchain Security)」という機能を実装するものである。

「Rho」アップグレードの主な内容は、コスモスのテストインフラストラクチャの改善と「グローバルフィー(global fee)」と呼ばれるソフトウェアモジュールを実装するためのものだ。「グローバルフィー」とはトランザクション料金をユーザーから徴収することでネットワークが最低手数料を設定できるようにする機能である。

「コスモスハブ」開発チームは公式ミディアム(medium)にて、アップグレード中はダウンタイムが発生するためトランザクションが遅延する可能性があると注意喚起している。

コスモスネットワークでは、プロトコルごとに独自のブロックチェーンを構築しコスモスハブに接続することでネットワークが構成されるという特徴を持っており、クロスチェーン通信技術やセキュリティ技術に力を入れている。

1月にはコスモスネットワーク上で構築されたDEX(分散型取引所)オズモシス(Osmosis)がアップグレード実施し、コスモスネットワーク上の「cosmwasm」をサポートしているすべてのチェーンがブリッジせずオズモシスの流動性にアクセスできるようになっている。

なお「cosmwasm」は、ブロックチェーン開発キットの「Cosmos SDK」ベースのチェーンにおいてスマートコントラクトを扱えるようにするモジュールだ。

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参考:Cosmos Hub
デザイン:一本寿和

images:iStock/sandipruel-

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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