ENJのエンジン、メタバースファンドを1億ドル規模で設立

エンジン、メタバースファンドを1億ドル規模で設立

NFTゲームプラットフォーム開発のエンジン(Enjin)が約110億円(1億ドル)規模のメタバース関連ファンドを設立することが11月4日にわかった。

「Efinity Metaverse Fund(エフィニティ・メタバースファンド)」と名付けられたこのファンドは、エンジンのエコシステムにおけるゲームおよびNFTの開発者を支援するために活用されると発表されている。

具体的には、エンジンエコシステムの統合、メタバースプロジェクト、ゲーム開発、NFTのDAppsとプロジェクト、分散型インフラの構築および先進的なプロジェクト支援などに資金が活用されていくとのことだ。

資金はシードやシリーズAの資金調達ラウンドにおける株式投資や、新規プロジェクトのネイティブトークンの購入などに利用すると発表では説明されている。

ちなみにメタバースプロジェクトでは、エフィニティ(Efinity)とポルカドット(Polkadot)で共同のNFTプロジェクトを構築し、複数のプロジェクトやチェーンで使用可能なアセットを提供する予定とのことだ。

日本でのエンジンの取り組みとしては、エイベックス・テクノロジーズと、ブロックチェーン事業に関するパートナーシップ契約を締結したことを5月12日発表していた。

これによりエイベックス・テクノロジーズのNFT事業基盤「A trust」と「Enjin Platform」が連携した。

その発表ではエイベックス・テクノロジーズ及びパートナー企業が管理するIPを「Enjin Marketplace」で展開することを目指し、CGキャラクターや楽曲をEnjinが提携するゲームで利用可能にすることも検討していくとしていた。

またエンジンのネイティブトークン「Enjin Coin(ENJ)」は、国内ではコインチェックとGMOコインで取り扱われている。

参考:Enjin
デザイン:一本寿和
images:ClusterX・BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した