イスラエルのスタートアップがフェイスブックらの「ディエム(Diem)」を利用できる決済ソリューション開発

イスラエルのスタートアップが「ディエム」を利用できる決済ソリューション開発

イスラエルの決済スタートアップであるファースト・ダグ(First DAG)が同社小売加盟店がフェイスブックらが開発するステーブルコイン「ディエム(Diem)」を利用できるためのソリューションを構築したことを2月16日にThe Blockが報じた

このソリューションはアメリカのデジタル資産カストディ企業のファイヤーブロックス(Fireblocks)と共に構築しているとのことだ。

First DAG

ファースト・ダグはAPI連携のためのツール「The First API Toolkit For Diem」や与信確認、AML審査、ドルとディエムの交換、ディエム・ブロックチェーンとの接続の機能を提供する「First’s Platform」などを発表している。

ファースト・ダグのCEOであるラン・ゴルディ(Ran Goldi)氏は「加盟店がディエムを受け入れられるようにしたい。加盟店で、ファースト・ダグが統合した決済サービスプロバイダー(PSP)とすでに提携している場合は、統合することなくディエムを受け入れることができるようになります」とThe Blockにコメントしている。

またラン・ゴルディ氏は「ファースト・ダグはディエムに対応した独自の決済サービスプロバイダーを今後数ヶ月のうちに正式に発表します。

ディエムの決済を受け入れるためには、加盟店は暗号資産やブロックチェーンについて詳しく知る必要はないです。加盟店は自国の法定通貨で支払いを受けることになります。

そしてエンドユーザーにとっては、ディエムは単なる支払い方法の一つに過ぎないでしょう。またディエムはインスタグラムやワッツアップなどフェイスブックのいくつかのプラットフォームに統合された最も簡単な支払い方法になるでしょう。

なぜならボタンをクリックするだけで、ディエムでの支払いができるのですから」とThe Blockにコメントしている。

そしてディエムの今後の動向について、ラン・ゴルディ氏は「ディエムの最初のバージョンはPayPalなどの他の決済ソリューションと似たようなものになるでしょう。

しかし将来的には、ディエム協会はディエムネットワークを他のブロックチェーンネットワークや中央銀行のデジタル通貨(CBDC)と接続するなど、より多くの機能を追加する可能性があるみたいです。

そうなれば、ディエムの真の価値と利益を生み出す方法が見えてくるのではないでしょうか」とコメントしている。

ファイアーブロックスのマイケル・シャウロフ最高経営責任者(CEO)は「ディエムは、デジタル通貨「ディエム」を通じて、暗号資産(仮想通貨)の普及を促進し、リアルタイム決済のために最高レベルのセキュリティを必要とし、ユーザーの資金と金融データの安全性を確保することになるでしょう。

ディエム決済の採用を加速させるために、ファイヤーブロックスはファースト・ダグと提携し、ライセンスを持つプロバイダーがディエムをサポートするサービスを開始するための使いやすいプラットフォームを提供していきます」とコメントしている。

(images:iStocks/your_photo)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【5/20話題】コロプラ「ブリリアンクリプトトークン(BRIL)」のIEO、クラーケン欧州でUSDT上場廃止は予定なしなど

コロプラの「ブリリアンクリプトトークン(BRIL)」がIEO実施へ、コインチェックでの購入申込日が決定、欧州でのUSDT上場廃止は「現時点で予定していない」、米クラーケンが報道後に表明、イーサリアムL2「zkSync」が6月末にエアドロか、v24アップグレード予定時期を発表、中国デジタル人民元、香港の小売店でも使用可能に、ジェネシス、破産処理で30億ドルを顧客に返還へ、Ginco、アプトス財団から助成金獲得、ヴィタリック、イーサリアム分散化の核となる3つの課題について語る、ワールドコイン財団が虹彩コード削除、データを分散・秘密共有できるシステム導入で、アバランチで高級ワインファンドをトークン化、暗号資産証券取引所ATSに上場