イーサリアムL2「zkSync」が6月末にエアドロか、v24アップグレード予定時期を発表

zkSyncが6月末にv24アップグレード実施へ

Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2技術「zkSync」の公式Xアカウントが、次期アップグレード「v24」の6月末での完了予定を5月18日に発表した。

「v24」は、「zkSync」を開発するMatter Labs(マターラボ)が、「zkSync」のネットワークガバナンスをコミュニティに引き渡す前の最後のプロトコルアップグレードだ。

通常ブロックチェーンプロジェクトのコミュニティがガバナンスを進めるにあたっては、独自トークンを発行し、トークンによる投票によって運営が行われる。

その為、未だ独自トークンを発行していない「zkSync」が「v24」アップグレード完了と共にトークンを発行し、エアドロップを行う可能性があるのではとSNS等で期待されている。

マターラボでは、イーサリアムレイヤー2ソリューション「zkSync Era」や、独自ブロックチェーンが構築できるオープンソースフレームワーク「ZKスタック(ZK Stack)」を提供している。

「zkSync Era」は、「zkEVM」に分類されるネットワークで、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したロールアップ技術「ZKロールアップ(ZK Rollups)」を採用し、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)に互換性を持っている。

ロールアップとは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリング技術のことだ。

なおマターラボは、ZKスタックを用いて開発された「zkSync Era」に隣接したレイヤー2ブロックチェーンや「zkSync Era」上で実行されるレイヤー3ブロックチェーンを、ゼロ知識証明を使用して相互接続したブロックチェーンのネットワークを作成することを目標にした「ハイパーチェーン構想」を掲げている。

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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