USDC発行のサークル(Circle)が新しい送金手段として自動資金決済機関のサポートを追加

USDC発行のサークルが新しい送金手段としてACHのサポートを追加

米ドルペッグのステーブルコインUSDCの発行企業であるサークル(Circle)が、USDCと米ドルの交換および送金手段として新たにACH(Automated Clearing House:自動資金決済機関)のサポートを追加したことを1月26日に発表した。

ACHとは米国における銀行間送金システムのひとつである。複数の銀行がその日に申請された送金情報を同時にACHに送信し、それらの処理をまとめて行うという方法をとっている。膨大な数の取引をまとめて処理するため、手数料が安いという特徴がある。

これまでサークルは小口決済に適しているカード決済、大口決済に適している電信送金といった決済手段を提供してきたが、ACHはこの2つの決済手段の中間的な役割を果たすとのこと。

サークルの発表によると、取引所などの顧客企業がサークルAPIに接続することで、顧客企業のユーザーはACHを使用して米ドルとUSDCのスムーズな交換や支払いが行えるようになるとのことだ。

さらにサークルはACHのサポート追加にあたり、銀行接続APIを提供する企業プレイド(Plaid)と提携することで、顧客企業による銀行口座への接続とACH支払いの受け入れを迅速かつ簡単に行えるようにしたとのこと。

ACHサービスを含むサークルAPIの最初の採用企業としては暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXの名前が挙げられており、FTXはサークルAPIを使用して新しい個人投資家向け暗号資産(仮想通貨)仲介商品の立ち上げを行っているとのことだ。

編集部のコメント

サークルは2018年10月からUSDCの発行を行っており、現在その発行額は55億ドル(約5,700億円)でステーブルコインの中ではテザー(Tether)に次いで2位の発行額となっています。

コメント:小俣淳平(あたらしい経済)

(images:iStocks/justinroque)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道