【続報追記】国内初、FiNANCiEが湘南ベルマーレにてプロサッカークラブトークンを発行(フィナンシェ田中隆一CEOインタビュー掲載)

FiNANCiEが湘南ベルマーレにてプロサッカークラブトークンを発行

株式会社フィナンシェが、同社提供のブロックチェーン技術を利用した次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」において、プロサッカーチーム「湘南ベルマーレ」のプロサッカークラブトークンの発行を1月21日発表した。なおクラブトークンの発行は今回の湘南ベルマーレとフィナンシェにおけるプロジェクトがプロサッカーチーム国内初の事例となる。

クラブトークンはブロックチェーンで発行・管理され、ポイントのように数量を持つもので、サポーター(トークン保有者)の売買に応じて価格が上下するため、今後はサポーターが増えた際にはトークン価値が上がる可能性もあるとのこと。これはクラブトークンがサポーターにとって初期から応援している証や継続的に応援するモチベーションに繋がり、新しい応援の形になるとのことだ(このクラブトークンは法律上の暗号資産とは別のものになるとのこと)。またトークンを保有することで、クラブ発の投票企画への参加権や限定イベント・限定グッズの応募ができるなどのメリットもあるとのことだ。

フィナンシェでは今回のトークン販売に併せ、クラブトークン発行型ファンディング「サポーターとつくるスペシャルデープロジェクト」を開始するとのこと(スペシャルデーとはホームゲームで行われる協賛企業の社名を冠した試合のこと)。

このプロジェクトではクラブトークンの保有者が、クラブ発の投票企画への参加権や限定イベント・限定グッズの応募ができるとのこと。またトークン保有数に比例して投票数が多くなる仕組みになるという。なおクラブトークンの販売売り上げについては湘南ベルマーレチーム運営費用とスペシャルデー開催費用に利用されるとのことだ。

ファンディング実施期間は1月21日15:00~2月20日23:59までとなっている。

ファンディングの詳細についてはこちら

【続報】スペシャルデー開催日決定とトークンおよび特典の販売総額が400万円を突破

以下2021.2.15追記

2月12日、スペシャルデーの開催が5月26日(水)19:00の「湘南ベルマーレ VS 川崎フロンターレ」に決定したことが発表された。

また販売中の湘南ベルマーレトークンおよび特典の販売総額が400万円を突破したことも併せて発表されている。

これによりクラブトークンの販売期間が当初の予定であった2月20日から3月20日までの延長が決定した。

株式会社フィナンシェCEOの田中隆一氏へ取材

あたらしい経済編集部は株式会社フィナンシェのCEOである田中隆一氏に取材を行った。

―国内プロサッカークラブとして初めて湘南ベルマーレがクラブトークンを発行することになりましたが、同チームがこの取り組みに賛同した理由とは何でしょうか?

田中隆一(以下:田中):ファントークンはただ発行すればよいというのではなく、サポーターの方に楽しんでもらう企画や、トークン保有してもらう価値をしっかり組み込んで成立するものだと思っています。特に今回、日本プロスポーツでの採用は初めてのため、「ファントークン」という言葉自体もまだ聞き慣れない方も多いと思います。そのなかでサッカーファン、湘南ベルマーレサポーターの方にどのように楽しんでいただけるかをチームスタッフの方々と共に議論してきたからこそ、今回始めるに至ることができたと考えています。

―コロナ禍においてスポーツ観戦の制限などありますが、今回の取り組みがプラスに作用する点はありますか?

田中:今回の「サポーターとつくるスペシャルデープロジェクト」という企画の中で、トークン保有している方には、オンライン観戦ならではの新しい楽しさを味わっていただくための特典を盛り込んでいます。直接スタジアムに足を運びづらい現状においても、チームを応援する楽しさを発見するキッカケができるのではないかと考えております。

―今後は他チームについても展開予定でしょうか?今後の展望をお教えください。

田中:まず今回の取組をしっかり成功させ、多くの競技やチーム、選手の方などスポーツに携わる方々とも協業してファントークンによる応援のカタチを浸透させていきたいと考えています。

また私自身、有り難いことに幼い頃からサッカーを身近に楽しめる環境におり、指導者や仲間との交流や応援によるパッションを経験させていただきました。個人の思いとしては、ファントークンによりサッカーに関わる多くの人たちと関わりを持ち、少しでも日本サッカーや地域発展に寄与して、恩返しできればと思っています。

編集部のコメント

海外ではブロックチェーン技術を利用したプロスポーツチームの「クラブトークン」発行はすでに行われており、新しいファンサービス・クラブ応援ツールとして注目されています。

ウェスト・ハム、ASローマ、ユベントス、パリ・サンジェルマン、アトレティコ・マドリード、ガラタサライ、FCバルセロナなどが参加する「Socios.com」が欧州をはじめとした地域にて展開をしています。

2021.1.21 19:00追記 ウエスト・ハムについては「Socios.com」と提携解消をしているとのご指摘を頂き、削除いたしました。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStocks/Vit_Mar・Who_I_am)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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