SBI日本少短とコンセンサス・ベイスがエンタープライズ向けブロックチェーン「コルダ(Corda)」を用いた代理店・募集人管理基盤システム開発

SBI日本少短とコンセンサス・ベイスがエンタープライズ向けブロックチェーン「コルダ(Corda)」を用いた代理店・募集人管理基盤システム開発

SBIホールディングスグループのSBI日本少額短期保険株式会社(SBI日本少短)とブロックチェーン開発企業であるコンセンサス・ベイス株式会社が、エンタープライズ向けブロックチェーン・プラットフォーム「コルダ(Corda)」を活用した少短会社(少額短期保険業者)向け「代理店・募集人管理基盤システム」を開発したことを10月27日プレスリリースにて発表した。

この「代理店・募集人管理基盤システム」はSBIインシュアランスグループ少短各社(「SBI日本少短」「SBIいきいき少短」「SBIプリズム少短」「常口セーフティ少短」)での共同利用を順次開始していくとのこと。

この「代理店・募集人管理基盤システム」は複雑化した代理店・募集人の管理業務の標準化・簡素化と、それによるコスト削減を目標として開発されたとのことだ。

各少短会社は少額短期保険の募集・販売に際し、それぞれの募集代理店・募集人を管轄財務局へ登録・届出をする必要があり、現在108社ある少短会社は、それぞれ独自の方法で代理店・募集人情報を管理し、財務局との手続きを行っている。一方で一定の条件下で複数の保険会社を取り扱える「乗合制度」が保険募集代理店にはあり、こうした乗合代理店においては、各保険会社間で代理店・募集人情報を連携、共有する必要があるとのこと。そして現状このやりとりは個社毎の方法に委ねられており、少短会社の増加に伴い煩雑化が課題となっていたとのことだ。

このシステムは金融機関向けに設計・開発された「コルダ」が持つプライバシー確保と相互互換性の特徴を生かすことにより、代理店に乗り合う少短会社においてのみ、効率的に情報を共有することができ、また代理店に乗り合う少短会社の変更時にも、柔軟に情報管理を行うことが可能になるという。さらに「コルダ」のブロックチェーンとしての特性により、登録された代理店・募集人の個人情報の漏洩・改竄・消去を完全に防止することも可能になるとのこと。

このシステムはまず、SBIインシュアランスグループの少短各社で本システムの運用開始するが、今後は他の少短会社にもこのシステムを開放し多くの会社で活用してもらうことで、業界全体の業務の効率化と標準化を目指していくとのことだ。

(images:iStock/Kateryna-Bereziuk)

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あたらしい経済 編集部

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