リップル傘下「Ripple Prime」、無担保シニア債の私募で275Mドル調達

米国事業拡大に向け運転資金などに充当

ブロックチェーンを活用した法人向け金融ソリューションを提供するリップル(Ripple)傘下のノンバンク・プライムブローカー「リップル・プライム(Ripple Prime)」が、無担保シニア債の私募を完了し、2億7,500万ドル(約439億円)を調達した。リップルが8月18日に発表した。

今回の私募では、発行額が当初計画から増額され、主要金融市場の機関投資家が参加したという。調達資金は、規制対象事業体の運転資金および一般事業目的に充てられ、米国事業の継続的な運営と拡大を支える。

なお同債券は、格付け会社KBRAから投資適格級となる「BBB」の格付けを取得した。KBRAは今年4月、リップル・プライムの中間持株会社と主要事業子会社の双方に、発行体格付け「BBB」を付与している。今回の私募では、米投資銀行パイパー・サンドラー(Piper Sandler & Co.)が主たる私募取扱業者を務めた。

KBRAの7月8日付発表によると、同債券の格付け対象となった発行体は、中間持株会社「Ripple Prime CIV US BD HoldCo LLC」だ。同社の主要事業子会社である「Hidden Road Partners CIV US LLC(Ripple Prime US)」は、米証券取引委員会(SEC)に登録するブローカーディーラーであり、米商品先物取引委員会(CFTC)に登録する先物取引業者(FCM)でもある。

リップル・プライムのノエル・キメル(Noel Kimmel)社長は、同社初となる今回の債券募集に対する機関投資家からの支持は、同社の事業基盤と長期的な構想への信頼を示すものだと説明。調達資金を人材や技術への投資に充て、成長戦略を推進する考えを示した。

なおリップルの公式発表では、同債券の償還期限や利率は明らかにされていない。

リップル・プライムは、リップルが2025年10月に買収を完了したプライムブローカー「ヒドゥン・ロード(Hidden Road)」を改称したものだ。現在は機関投資家向けに、暗号資産(仮想通貨)や外国為替、貴金属、上場デリバティブ、OTCスワップ、債券レポ取引などを対象とした清算、プライムブローカレッジ、資金調達サービスを提供している。

参考:リップルKBRA格付け資料
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

クラーケンの「Krak」、米国で暗号資産対応デビットカード提供開始。600超の資産、最大2%還元

米暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)の運営会社ペイワード(Payward)が提供するグローバルマネーアプリ「クラーク(Krak)」より、米国ユーザー向けのマルチアセット対応デビットカード「クラークカード(Krak Card)」の提供が開始された