クラーケン親会社ペイワード、xStocksの米国外株展開でGTNと提携

香港・英国・欧州・韓国株のトークン化へ

暗号資産取引所クラーケン(Kraken)の親会社で株式トークン化基盤「xストックス(xStocks)」を開発するペイワード(Payward)が、フィンテック企業GTNとの提携を7月22日に発表した。xストックスを、米国株中心から海外市場へ、さらには株式以外の資産クラスへと拡大していく狙いがある。

xStocksは2025年6月にローンチした、米国の株式・ETFを対象とするトークン化資産の枠組みだ。各トークンは原資産によって1対1で裏付けられている。これまでに株式・ETF・IPO関連を含め500銘柄以上まで対象を広げ、取引高は350億ドル(5兆7,110億5,500万円)を超え、保有者数は世界で20万人近くに達しているという。

今回のGTN提携により、xストックスはまず香港上場株のトークン化に着手し、その後英国、欧州、韓国の株式へと対象を広げていく計画だ。あわせて、株式以外の新たな資産クラスへの展開も視野に入れているという。いずれも必要な規制上の承認を前提とする。

GTNはドバイに本社を置くフィンテック企業で、90以上の市場・8つの資産クラスにまたがるブローカレッジ基盤をAPI経由で提供している。

今回の提携では、GTNがxストックスの拡大に伴う裏付け資産の取引執行とカストディを担うほか、トークン化商品の台帳・記録管理を支えるインフラを提供する。将来的には、GTNが各市場で必要なライセンスを取得することを条件に、同社の機関投資家顧客にもxストックスを提供する計画だ。

ペイワード・サービシズ(Payward Services)のグローバル責任者を務めるマーク・グリーンバーグ(Mark Greenberg)氏は、資本市場が国境・通貨・取引時間によって分断されてきた現状を「レガシーな金融インフラの問題」と表現し、世界の資本市場をオンチェーンに載せていく取り組みだと述べた。

GTNでフィンテック部門のグローバル責任者を務めるアンキット・シャー(Ankit Shah)氏も、GTNのインフラが90以上の市場への迅速な展開を可能にすると説明し、クラーケン側が必要とするサブアカウンティング技術も含まれていると強調した。

提携そのものはすでに発効しており、GTNの機関投資家向け顧客へのトークン化商品の提供は、必要なライセンス取得後に開始される見通し。両社は今後数週間のうちに、拡充されたサービス内容について詳細を明らかにするとしている。

参考:発表 
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

カルダノウォレット「SecondFi」、約1610万ADA流出の原因判明。暗号技術上の欠陥、サービス終了へ

セルフカストディ型金融プラットフォーム「セカンドファイ(SecondFi)」を開発するエマーゴ(EMURGO)が、6月21日から23日にかけて同プラットフォームで発生したセキュリティインシデントに関する独立調査で現時点までに判明した内容を7月22日に公表した