AFXのアービトラム向けUSDCブリッジで約2,415万USDC流出、原因調査続く

Arbitrumはネイティブブリッジへの影響を否定

パーペチュアル分散型取引所(DEX)を展開するAFX(AFX Trade)がアービトラム(Arbitrum)上で運営するUSDCカストディブリッジで不正な資金流出が発生した。アービトラム開発元のオフチェーン(Offchain)共同創設者兼CEOのスティーブン・ゴールドフェダー(Steven Goldfeder)氏が日本時間7月23日に状況を説明した。

ブロックチェーンセキュリティ企業のブロックエイド(Blockaid)によると、同ブリッジから約2,415万USDCが流出したとのこと。

今回被害を受けたのは、AFXが運営する第三者ブリッジだ。アービトラムが公式に提供するネイティブブリッジへの影響は確認されていない。ブリッジは、異なるブロックチェーン間で暗号資産を移動するための仕組みで、アービトラムには公式のネイティブブリッジのほか、第三者プロジェクトが独自に提供するブリッジも存在する。

AFX公式Xアカウントは7月23日、アービトラム上で同社が運営するUSDCカストディブリッジに関するインシデントを認識したと発表した。インシデントを検知した後、同ブリッジの運用を直ちに停止し、主要なブロックチェーンセキュリティ企業と協力して根本原因の調査を進めているとのこと。

AFXチームは現時点の評価として、インシデントの影響は同社が運営するUSDCカストディブリッジに限定されているとの見方を示した。また、AFXの取引インフラやメインネット、アービトラムネットワーク自体は侵害されていないと説明している。

同チームは現在、エコシステムのパートナーやセキュリティ企業、関係機関と協力し、盗難資産の追跡とインシデントによる全体的な影響の評価を進めている。検証済みの情報が得られ次第、追加情報を公表する方針だ。

またゴールドフェダー氏は、アービトラム上のブリッジがハッキングされたとの報告を認識し、調査を進めていると説明した。また、問題となったトランザクションは第三者プロトコルから発生したものであり、アービトラムのネイティブブリッジは、いかなる形でもハッキングや悪用を受けていないと明らかにした。

ブロックエイドによると、攻撃は7月22日21時30分(UTC)に発生した。同社はアービトラムチームや影響を受けたプロトコルと連携し、インシデントへの対応や、盗難資産の封じ込めに向けた取り組みを支援しているとのこと。

また、ブロックチェーンセキュリティ企業のペックシールド(PeckShield)は、攻撃者が流出資金をアービトラムからイーサリアム(Ethereum)へ移動し、その後、約12,467.5ETHへ交換したと報告した。ペックシールドの投稿時点では、資金はイーサリアム上の単一アドレスに保管されていたとのことだ。

なお、AFXチームは記事執筆時点(7月23日14時30分ごろ)で、インシデントの原因や被害の全容について調査を継続している。今後、盗難資産の追跡や全体的な影響の評価を進め、検証済みの情報を順次公表する方針だ。

画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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