Cboeが予測市場に参入、ミニS&P500指数のYes/No型オプション提供開始

Cboe Predictsで初回商品ローンチ

予測市場向けプロダクト群「Cboeプレディクツ(Cboe Predicts)」で、ミニS&P500指数(Mini-S&P 500 Index:XSP)に基づくYes/No型のバイナリーオプション契約が提供開始された。これによりCboeは、成長が注目される予測市場分野へ参入したかたちだ。同サービスを提供する米取引所運営大手Cboeグローバル・マーケッツ(Cboe Global Markets)が6月23日に発表した。

同契約は、Cboeプレディクツで提供される初回商品群とのこと。Cboeの発表ではXSPBWとXSPBXの両シンボルが示されているが、FAQではローンチ時に取引されるPM決済型の取引シンボルはXSPBW、原資産となるミニS&P500バイナリー指数およびPM決済値のシンボルはXSPBXと整理されている。同契約はインタラクティブブローカーズ(Interactive Brokers)で利用可能となっている。また同契約は、米大手金融サービス企業チャールズシュワブ(Charles Schwab)でも今後数カ月以内に提供される予定だという。

発表によるとXSPは、S&P500指数(SPX)の10分の1の規模に設計された指数で、個人投資家も利用しやすい小型の取引対象だという。今回提供されたオプション契約では、投資家はXSPに相当するXSPBXの決済値が特定水準以上となるかどうかについて、Yes/Noのポジションを取れる。

Yesのポジションは、XSPBXの決済値が指定水準以上となった場合に100ドル(約1.6万円)で決済され、それ以外の場合は0ドルとなる。Noのポジションは、XSPBXの決済値が指定水準を下回った場合に100ドルで決済され、それ以外の場合は0ドルとなる設計だ。

同商品は、米国上場オプションと同じ規制枠組みの中で取引される証券オプションであり、米オプション清算機関オプションズクリアリングコーポレーション(Options Clearing Corporation:OCC)が中央清算を行うという。

またCboeグローバル・マーケッツは今後、自社の気配提示型スプレッド取引サービス「クォーテッド・スプレッド・ブック(Quoted Spread Book:QSB)」を通じ、XSPのバーティカルスプレッド取引にも対応する計画だ。

バーティカルスプレッドは、同じ原資産を対象に、権利行使価格の異なるオプションを組み合わせるオプション戦略の1つだ。CboeはQSBを通じて、バーティカルスプレッドをより直感的な形式で提供する計画だ。これにより、Yes/No型の結果に慣れた投資家が、定義されたリスクの範囲で高度なオプション概念に触れやすくする狙いがあるという。

なお、Cboeグローバル・マーケッツはCboeプレディクツの提供開始にあわせ、予測市場向けの情報ハブを開設したほか、自社の投資家教育部門「オプションズ・インスティテュート(The Options Institute)」を通じた教育コンテンツも提供開始したという。

予測市場を巡っては、米IT大手メタ(Meta)が予測市場アプリ「アリーナ(Arena)」を開発していると、米紙「ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)」が6月23日に報じた。報道によると、同アプリはポリマーケット(Polymarket)やカルシ(Kalshi)に似たサービスとして開発が進められているが、現時点では開発段階にあり、最終的に公開されない可能性もあるという。

参考:Cboe
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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