ユニリーバがブロックチェーンを利用したトレーサビリティの透明化を含む環境保護対策を発表

ユニリーバがブロックチェーンを利用したトレーサビリティの透明化を含む環境保護対策を発表

イギリスの大手消費財メーカーであるユニリーバ(Unilever)が、環境保護の目標値およびその目標を達成するための対策を6月15日に発表した。

具体的な目標達成の数値としては、2039年までに二酸化炭素の純排出量(同社の活動によって排出される二酸化炭素量から同社の活動によって吸収される二酸化炭素量を差し引いた値)をゼロにするとし、そのために今後10年間で10億ユーロ(約1,218億円)を投じる予定とのことだ。

そして二酸化炭素の純排出量をゼロにするための施策の一つとして挙げられているのが、「森林破壊を伴わないサプライチェーンの構築」である。この森林破壊を伴わないサプライチェーンには透明性が不可欠であり、透明性を満たすために注目されているのがブロックチェーン技術やグローバル森林監視システムやアカウンタビリティフレームワーク(農業や林業における持続可能なサプライチェーンを確立するための共通の規範とガイダンス)であるとのことだ。

ユニリーバは2017年より積極的にブロックチェーンを用いたサプライチェーンの透明化に関する実証実験を行っているため、その知見を活かし今後3年間で新たな「森林破壊を伴わないサプライチェーン」を完成させる見込みだ。

編集部のコメント

ユニリーバが過去に行った、ブロックチェーンを利用した取り組みについて補足します。

ユニリーバは昨年1月〜3月の広告配信にブロックチェーン技術を導入して広告費の資金の流れを追跡し、コスト削減をする取り組みを行っています。ユニリーバと共同でプロジェクトを行ったIBMによると、ユニリーバは広告費のコストを「2~3%節約できた」と推定しています。

またユニリーバは2017年よりブロックチェーンによる食品トレーサビリティプラットフォームのIBM food blockchain consortiumに加入しています。IBM food blockchain consortiumには、ネスレ、ドールフード、マコーミック、マックレーン、タイソンフード、ウォルマート、カルフールなども参加しています。

コメント:小俣淳平(あたらしい経済)

(images:iStock/Jakarin2521・antoniokhr)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【3/20話題】コインベースが米国以外でグローバル顧客向けサービス検討か、クリプトドットコムがドバイでMVP準備ライセンスなど(音声ニュース)

米コインベース、米国以外でグローバル顧客向け暗号資産取引サービス検討か=報道、米ステートストリート、英カストディ企業Copperとの業務提携を終了=報道、暗号資産ETP提供の21Shares、需要の低い6商品を提供停止へ=報道、クリプトドットコム、ドバイで暗号資産事業のMVP準備ライセンス取得、クラーケンにDeFiの「GMX(GMX)」上場へ、アービトラムが独自トークン「ARB」発行へ、DAO運営移行で

Sponsored

【3/17話題】イーサリアム「Shapella」のメインネット実装日、フィナンシェがHORIE MOBILEと事業連携など(音声ニュース)

イーサリアム次期大型アップグレード「Shapella」、メインネット実装日が4月12日に合意、Oasys(OAS)のNFTプロジェクト「OASYX」、「バーチャファイター」シリーズ3作とコラボ決定、ビットフライヤーにパレットトークン(PLT)上場へ、国内5例目、オーケーコインジャパンにポリゴン(MATIC)上場へ、ERC20とネイティブトークンで、ユニスワップV3がBNBチェーンで稼働開始、アバランチ展開も可決へ、FDICがSV銀行とシグネチャー銀行の入札日を設定、買い手には暗号資産事業の破棄要求か=報道、インド中銀とUAE中銀がCBDC実験へ、2国間ブリッジなど実施へ、スタークネット、初のガバナンス投票を実施へ、モノバンドル、ブロックチェーン技術者向けプラットフォーム「Blockchain Hacklab」提供開始、レコチョク、「レコチョクNFTチケット」提供へ、フィナンシェトークン(FNCT)、ステーキングを4月3日から提供開始、フィナンシェが堀江貴文の「HORIE MOBILE」と事業連携、「FiNANCiE」でトークン発行も、東南アジア初のプロ野球リーグ設立手掛ける「カルピース」、FiNANCiEでトークン発行

Sponsored