テザーの米国向けステーブルコイン「USAT」、セロに展開へ

USATがCelo展開へ

テザー(Tether)支援の米国市場向け米ドル建てステーブルコイン「USAT」が、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーン「セロ(Celo)」へ展開する予定だ。テザーが3月31日に発表した。

USATは、2025年7月に成立したステーブルコイン規制法「ジーニアス法(GENIUS Act)」の下で運用されることを前提に設計されたステーブルコイン。USATの発行体は、連邦認可の暗号資産(仮想通貨)銀行アンカレッジ・デジタル・バンク(Anchorage Digital Bank)とされている。

また、セロはモバイル決済・金融包摂に特化したブロックチェーン。ネイティブトークン「CELO」の他、「Celo Dollar(CUSD)」や「Celo Euro(CEUR)」、「Celo Brazilian Real(CREAL)」などのステーブルコインを発行している。

なお同チェーンは、2025年3月26日にEVM互換のレイヤー1ブロックチェーンから、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンへ移行された。 L2への移行には、OPラボ(OP Labs)提供のブロックチェーン開発キット「OPスタック(OP Stack)」が用いられている。

セロ対応によりUSATは、グーグルクラウド(Google Cloud)などのインフラ事業者を含むエコシステムの支援を受けながら、デジタルドルへのアクセス拡大を図るという。 またセロのガバナンスは、USATをガス代の支払い通貨として利用可能にする手続きを開始する予定だという。

なお、セロを支援する非営利団体セロ財団(Celo Foundation)とグーグルクラウドは、2023年4月4日に連携が発表された。セロではすでに、米ドル建てステーブルコインUSDTやUSDCがガス代の支払いに利用可能となっている。

さらにUSATは、Webブラウザ企業オペラ(Opera)が提供するセルフカストディ(自己保管型)ウォレット「ミニペイ(MiniPay)」の既存ユーザー基盤に向けても提供される予定だという。

また、ゼロ知識証明を用いた本人性証明プロトコルのセルフ(Self)とグーグルクラウドの協業により、セルフのプライバシー保護型「プルーフ・オブ・ヒューマニティ(Proof of Humanity)」で本人確認を受けたユーザーは、USATを利用可能になる予定だ。

【訂正】初出時、USATがCeloですでに展開されたと記載していましたが、3月31日の発表は展開予定に関するものでした。実際の稼働開始は7月29日です。タイトルおよび本文を訂正しました。

参考:セロフォーラム
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【8/7話題】 金融庁と警察庁が暗号資産交換業者に出庫制限要請、ロシアが暗号資産包括規制法が成立など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

キリフダ、暗号資産188銘柄を11セクターに分類、独自指数公開

オンチェーン金融の事業化支援を手がけるキリフダが、暗号資産(仮想通貨)市場を対象とした独自のセクター分類基準「キリフダ・デジタル・アセッツ・セクター・クラシフィケーション(KIRIFUDA Digital Assets Sector Classification)」を策定し、同分類に基づく11のセクター指数と、暗号資産市場全体を表す総合指数の算出・公開を開始したと8月6日に発表した

「Move」開発者サム・ブラックシア、Sui開発元ミステンラボCTO退任、アンソロピックへ

レイヤー1ブロックチェーン「スイ(Sui)」の開発元ミステン・ラボ(Mysten Labs)の共同創業者兼最高技術責任者(CTO)であるサム・ブラックシア(Sam Blackshear)氏が、CTOを退任して同社を離れ、AI企業アンソロピック(Anthropic)へ移籍することを8月6日に自身のXアカウントで発表した