日本チェーンドラッグストア協会でDCJPY活用へ
デジタル通貨事業を手がけるディーカレットDCP(DeCurret DCP)が、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)会員向けに、トークン化預金「DCJPY」の利用検討を開始したと3月26日に発表した。この取り組みは、両者の協業により行われる。
DCJPYは、銀行預金をブロックチェーン上で機能拡張したトークン化預金として設計された円建てデジタル通貨だ。またJACDSは、ドラッグストアチェーンの小売業団体だ。同団体はドラッグストア業界の事業者団体で、一般用医薬品の販売制度改革や医薬品登録販売者制度の創設、環境問題への対応などに取り組んでいる。同団体にはドラッグストアや小売業、個人、学校などが会員として参加しており、会員数は2025年6月時点で395におよぶ。
今回の協業で両社は、トークン化預金の普及・啓発に関して相互に連携するという。また、JACDS会員におけるトークン化預金の利用検討に向けた情報共有と共同推進を行うほか、両者が必要と認める分野でも連携するとのこと。
JACDSは、店舗運営や物流の効率化、返品率削減、防犯などの課題解決を掲げている。その一環としてJACDSは、トークン化預金の活用による商流と金流の一体化に伴う事務効率の向上を見込んでいるという。
なお今回のDCJPY利用検討にあたり、ディーカレットDCP提供のDCJPYネットワーク(DCJPY Network)と、同社が事務局を務めるデジタル通貨フォーラムを活用するという。
デジタル通貨フォーラムには100以上の企業、団体、自治体が参加しており、業界や領域ごとに分科会を設けてデジタル通貨のユースケースを検討しているという。なおJACDSは同フォーラムのインボイスチェーン分科会や全体会に参加しているとのこと。また同協会は、従来の決済インフラと比べた店舗決済手数料の削減も見込み、2025年6月からデジタル通貨フォーラムで協議を続けてきたとのことだ。
ディーカレットDCPは3月2日、Jリーグクラブのガンバ大阪と連携し、ブロックチェーン技術を活用したファンコミュニティサービスの実証実験開始を発表した。この実証は、3月8日開催のガンバ大阪のホームゲームで実施された。
また同社は、将来的に同実証で構築するファンコミュニティサービスを、DCJPYネットワークに接続することも検討しているとのことだ。
参考:ディーカレットDCP・DCJPY
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